はじめに

気になる新年度2024年12月期の予想は?

画像:アシックス「2023年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

①売上高590,000(百万円)②前年比+7.0%、③営業利益10,700百万円)、④前年比6.3%増

前年の伸び率と比べると損益率が一桁ですので物足りない印象です。ここまでのセオリー通りならば、株価は下落すると予想されますが、なんと翌日は14.6%上昇しています。一見、腑に落ちない結果ですが、営業利益率を見ると、前期は9.50%、今期は9.83%と改善しています。また同時に増配を発表したのも株価押し上げ要因になりました。

ここで見えてくるのは、投資家は営業利益率の改善をかなり気にするということでしょう。ここのところの原材料高や円安でも利益率が改善できているのは、価格改定が受け入れられる商品を提供していることになります。5社の中でもアシックスとミズノが勝ち組になったのは、価格改定が受け入れられやすいブランド力があったからだと考えられます。

スポーツメーカーのすべてが好調に見えた1年前、営業利益率の変化に気づき、ミズノ、もしくはアシックスを選んだ投資家は大正解だったと言えます。これは、今後、同業他社から投資対象を選ぶときにも参考になるのではないでしょうか?

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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