はじめに

注目は自己資本利益率(ROE)

画像:カンロ株式会社 「2023 年 12 月期 決算補足説明資料

さらに当社の決算説明資料で、おっ!と惹きつけられた数字があります。まずひとつは、ROEの推移です。ROEというのは、純利益÷自己資本で計算される指標で、株主が出資したお金を元手に企業がどれだけ効率よく利益を上げたのかを見るためのものです。

カンロの2020年のROEは5.5%でしたが、直近2023年は18.2%と驚くほどに改善しています。ROEは10%以上がひとつの目安とされており、それをはるかに超過していますので、確実に当社の中で何か変化が起こっていると思われます。

もうひとつは、営業活動によるキャッシュフローです。これは、本業による現金の出入りを表しており、こちらも2020年と比べると3倍近くまで増えています。売り上げが伸びていますので、当然とは言えますが、それでも伸び率の大きさは目を見張ります。

本業で現金をしっかり稼いでいるため、研究開発、設備投資、人材投資などにもお金を回すことができます。事実、生産能力増強のための工場増設など積極的に行っており、グミ市場の拡大の波にしっかり乗っていけそうです。

画像:TradingViewより

株価は週足チャートできれいな上昇トレンドを描いています。 PERは13倍台と割高感はなく、押し目をつければつかさず拾いたい形です。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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