はじめに
「儲かる経営」が日本株の再評価につながる
デフレが終わってインフレになったという「マクロ」面の変化に加えて、企業自身の変化という「ミクロ」面の要素もあります。すなわち日本企業の経営改革です。コーポレートガバナンスの意識の高まりから株主還元が活発に行われるようになりました。
東証の要請もあって資本コストや株価を意識した経営に取り組む企業が増えました。PBR(株価純資産倍率)を上げるためにROE(自己資本利益率)を向上させようという機運も高まり、企業は不採算事業から撤退し、「儲かる経営」に舵を切っています。これらが日本株の再評価につながっているのです。
さて、これらの変化が株高の大きな背景ですが、他にもいくつかの要因があります。それは、これらの変化の兆しを感じ取った海外投資家の買いであり、中国からの資金シフトであり、米国株をはじめとする世界株高の流れであります。そこに加えて日本固有の要因として、日銀の金融緩和の継続観測、それを背景とした円安基調、そして好調な企業業績などが挙げられます。
細かい点を挙げれば、きりがありません。今の株高は日本の大きな変化を買う相場です。この変化の流れが途切れない限り、株高は続いていくでしょう。
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