はじめに

地震による火災は「火災保険」では補償されない!

能登半島地震では、輪島市で発生した大規模な火災で、多くの住宅に被害がありました。しかし残念ながら火災保険では補償されません。火災保険では、地震や津波などの被害は免責になっているのです。つまり地震が原因の火災は、地震保険でしか対応ができないのです。

また、地震により停電が発生していて、その後、復旧して電気が流れて起こった漏電やヒーターによる火災もあります。この場合にも地震が原因による火災となって火災保険では免責になるのです。地震・噴火・津波などの被害には、地震保険しか対応できないことを知っておくべきでしょう。

簡易トイレの準備も大切

ちなみに、全壊になった住宅を新築した場合に、どのくらいに費用がかかるのかみてみましょう。

新築の費用の平均として2500万円だとします。それに対して、公的支援は被災者生活支援金として300万円、それに善意による義援金などで100万円の合計400万円です(東日本大震災の例)。とても足りないですね。しかも、これ以外にも家財のお金や引っ越しの費用、生活再建の費用なども掛かります。もし全壊したローンが残っていると2重ローンになります。もちろん、非常持ち出し袋、水などの備えも必要ですし、簡易トイレも必要です。

阪神・淡路大震災の時、現地へ行ったときに感じたのが、トイレの強烈な臭いです。そのなかに入ることさえ躊躇してしまいます。トイレの重要性を痛感しました。地震対策とは、備えをしっかりしておくことが安心につながるのです。

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