はじめに

設備投資や買収などを積極的に行った結果

2023年あたりから「宇宙」は、株式市場でも投資テーマとしてキラリと光っており、たびたびヘッドラインでも目にします。2023年6月に政府が宇宙戦略基金として総額1兆円の支援を行うことを決定したのも強力な追い風です。当社は、2024年1月31日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)認定宇宙ベンチャー企業の株式会社天地人と業務提携したことにより、今後ますます宇宙事業が拡大していきそうです。とはいえ、ここまで宇宙事業が成長するには、かなりのリスクをとってきたことが分かります。

2015年3月期から2019年の3月期までの5年間は、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合わせたフリーキャッシュフローがマイナスになっています。これは、営業活動で稼いだキャッシュより、投資に使っているキャッシュのほうが大きいということで、設備投資や買収などを積極的に行っている挑戦期の企業によくあります。ここでの勝負が成功すれば、その後、フリーキャッシュフローが黒字となり、手元の現金が増えていきます。実際、2023年9月30日時点の現金残高は、1,114億円、それに対して流動負債の合計は611億円ですから、十分に余力があることが分かります。

この潤沢な資金を使って、今後も積極的な設備投資をする予定で、決算説明資料によると2024年度以降は、すでに265億円の投資が決定しているようです。

画像:スカパーJSATホールディングス「2024年3月期 第3四半期決算説明会

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