はじめに

NT倍率を注視しておこう

最後にNT倍率をご紹介します。

NT倍率は日経平均株価(日経平均)をTOPIX(東証株価指数)で割ったものです。一般的に10倍から12倍程度で推移するとされていますが現在はNT倍率が上昇しています。つまり、日経平均の上昇率がTOPIXの上昇率より高いということになります。

これは、先物取引、買いが多いということで、ヘッジファンドが入っていることを示唆していると考えられるので、最高値は抵抗線(レジスタンスライン)として意識されますが、そこを超えてきたところで、まだ上はありそう、モメンタム(勢い)が強そうと感じる一方、売りに転じたら急落する可能性もあると思います。

そもそも上げ幅が大きい時は調整だとしても下落幅も大きいことが多いです。下げた時の対処は考えつつも、上昇トレンドが続くのであればついていくのが良いのではないでしょうか(できればチャートを見ながら判断された方が良いと思います)。経済が好調になってくればTOPIXも上昇し、日経平均株価との差が縮まるためNT倍率も下がってくるのではないでしょうか。

また海外投資家が日本市場に投資をしているということは、日本企業が業績を上げて株価が上昇した際に海外投資家が多くの恩恵を受けることになります。私たちは日本で暮らして、日本企業の恩恵を受けている部分が多いと思いますので、興味を持てる企業を調べて、上場していれば株式投資というかたちでその企業を応援し、利益で成長の恩恵を受けていくことも検討していただければと思っています。

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