はじめに
収支のバランスと予備費に800万円で安心できる老後生活が実現
これでわかるように、老後生活においては、年金などの収入で「収支のバランス」が取れていれば、生活に困ることは少ないでしょう。これを私は「収支のバランス理論」と呼んでいます(私が名付けた法則です)。
ところが、介護が必要になったとき、がんや脳梗塞などの重い病気になったときには、生活費以外にもお金が必要になります。また、住宅のリフォームやメンテナンスなどの費用もかかってくるかも知れません。
そう考えると、ある程度の予備費がないと安心できる生活にはなりません。また、ときには旅行や趣味などにもお金を使いたいものです。では、どのくらい準備しておけばいいのかというと、約800万円あれば安心ではないかと思います。もちろん、それよりも多いに越したことはありません。
800万円の根拠としては、介護にかかる自己負担分は月平均8.3万円、介護期間の平均は5年1カ月のため、総額約510万円(生命保険文化センターの調査)です。認知症になると、もう少し必要になるかも知れません。ですので、余裕をみて約800万円としました。
また、このお金は、有料老人ホームに入るときの頭金としても使えます。介護がまったく必要ない老後生活が送れるようでしたら、美味しいものを食べたり、旅行費用などに使ったりしてしまえばいいのです。
楽しい老後を暮らすために、考えてみてください。
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