はじめに

ペットのヘルスケア、保険の企業は?

可愛いペットにできるだけ健康で長生きしてほしいという飼い主の思いを叶えるため、ペットのヘルスケア商品をWEBで販売しているペットゴー(7140)も気になります。

上場したのが2022年、時価総額17億円と、まだまだ小粒の企業ですが、業績は順調に拡大しており、直近発表された2025年3月期の予想売り上げ高は103億円(前年比+4.9%)、営業利益3.1億円(前年比+26.7%)で、5期連続最高益更新予想となります。ペット用の食事療法食やサプリメント、その他ケア製品をサブスクで提供するサービスが成長ドライバーとなっています。

ペットの病院代はバカにならないと聞きます。そのためペット保険需要も伸びているようです。業界でダントツ首位、ペット保険の草分けといえるアニコムホールディングス(8715)の2024年3月期の売り上げ高は604億円(前年比+6.9%)、経常利益41.5億円(+12.9%)とこちらも過去最高を更新。さらに2025年度3月期は売上高660億円(前年比+9.2%)、経常利益48億円(前年比+15.4%)と6期連続過去最高益を更新する予想です。

ペット保険の新規契約数は22.3万件、24年3月末の保有契約件数は119万件を突破。ペットの飼育数が増えるにともなって、保険契約数も引き続き増加しそうです。

業績好調のペット関連企業、株価は冴えず…

もうひとつ興味深い決算内容を出したのが、複数のホームセンターを運営するアレンザホールディングス(3546)です。ペットや、ペットフードの販売を行うアミーゴでは、営業利益が前年と比べると2.7億円の減益となっており、その要因は、ペットの生体販売の減少が顕著であることを上げています。一方で、プレミアムフードや、トリミング・ドッグトレーニングといったサービス部門が支持され荒利益率は改善しているとのこと。

最近ではペットショップでペットを飼うのではなく、保護犬を家族に迎える流れが強くなっているのかもしれません。いずれにしろ家族の一員となれば、愛情もお金もたっぷりかける傾向にあるようです。

画像:TradingViewより

業績好調のペット関連企業ですが、株価はあまり冴えません。2023年以降で、大きく上昇しているのはエコー・トレーディングのみで、ほかはほとんど上昇しておりません。

株式市場では、あまり目立ったテーマになっていないので、買われていないとも考えられます。なんらかのタイミングで、スポットライトが当たれば、業績の良さが見直され株価が一気に上昇!なんてことも期待できそうです。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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