はじめに
「マッチョイズム」に囚われていると定年後の生活を見失う
これからの若い人には、長時間労働ではなく、仕事と生活の両立をうまく取っていこうという動きがあります。それは、短時間労働、副業、リモートワークなどの選択肢が広がってきたからだと思います。また育児休業などの制度もあります。少しずつですが、この多様な働き方の環境が整ってきて、社会の仕事への考え方が変化しているように感じます。
しかし、昭和から働いていた人の中には、仕事が中心の働き方をしてきたので、自分らしい生活を考えることができていない人もいます。
このまま仕事を最優先にして生きていったとしても、その先の50代半ばには役職定年があります。さらに定年を迎えると退職し、そのあと再雇用で働くことになります。そうなったとき仕事ばかりだと、人生にポッカリと穴が開いてしまうことになりかねません。そこから気持ちを切り替えて生活優先で考えても、すぐにはうまく行かないかもしれません。
遅くとも、役職定年のあたりから、仕事と生活のバランスを考え直すようにしておきたいです。さらに再雇用にしても、5年、10年と長く働くことになります。もう仕事中心の生活とはいかないでしょう。生活の中に仕事をうまく組み入れるという考えに切り替えていく必要があります。
昭和の時代の働き方は「マッチョイズム」が当たり前の時代でしたが、平成になって、ワーク・ライフ・バランス(生活と仕事の両立)、令和になってワーク・イン・ライフ(生活の中の仕事)というように、仕事のとらえ方も変化しています。
「自分はこうあるべき」ということに囚われないで、「自分らしい生き方」を、働き方を通して見つけてみてはいかがでしょうか?
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