はじめに
マネープランは、今後のライフプランを意識して
たしかに40代男性の収入を考えると、趣味や人付き合いにも自由にお金を使い、独身生活を満喫できるように感じます。50代に向かっては、さらに収入アップが見込めるため、気持ちにも余裕があるでしょう。
しかし、時には今後のライフプランをよく考え、そのうえでマネープランを作ることが大切です。ライフプランに合わせたマネープラン作りの重要性は、40代独身男性に限ったことではありませんが、40代は人生のターニングポイントを迎えやすくなっていると感じます。
東京都が2022年に行った、都内の未婚者を対象にしたインターネット調査の結果を見てみましょう。この調査は、都内在住の18歳以上50歳未満の未婚の男女、3267人を対象にしたものです。(「都民の結婚等に関する実態及び意識についてのインターネット調査」)
この調査によれば、「いずれ結婚するつもり」と答えた人は全体で67.7%、「一生結婚するつもりはない」と答えた人は32.6%でした。このうち、独身男性の40~44歳では「いずれ結婚するつもり」は51.5%と約半数を占めていますが、45~49歳では40.4%となり、急激に少なくなります。
「いずれ結婚するつもり」と答えた人のうち6割以上は、「理想的な相手が見つかれば結婚してもよい」と答えていますが、1年以内の結婚には障害があるとしている人もまた多くいます。障害の理由としては最も多いのが「結婚資金(挙式や新生活のため)」で、40~44歳の61.1%が、45~49歳の45.8%が回答しています。
次に多いのは、40~44歳では「結婚生活のための住居」が38.9%、、45~49歳は「年齢上のこと」が41.7%です。ただ、45~49歳では「結婚生活のための住居」については3番目、33.3%が障害になると答えています。
もちろん、結婚することだけが人生の幸せではありません。しかし、この調査から読み取れるのは、40代は今後の人生についての方向性がはっきりする年代ということではないかと考えられます。その時、資金の問題のために希望する未来をあきらめてしまうことになれば、大変残念なことでしょう。ぜひ、目の前の楽しみだけでなく、将来のことも見据えたマネープランを作っていただきたいと思います。
人生100年時代にあっては、40代は人生の折り返し地点の直前です。これまでの軌跡を振り返りつつ、今後のことを見据えたマネープラン作りに最適な時期と言えます。コロナ禍を経て、価値観の変化を実感した人も多いと思います。40代は仕事にプライベートに忙しい毎日と思いますが、時には将来のことをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
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