はじめに
地震や台風だけでなく、近年はゲリラ豪雨などもあり「記録的短時間大雨情報」や「線状降水帯予測情報」などが出るほどの豪雨になることもあります。
その中で度々発生するのが停電。電気が使えなくなるので、生活には大きく影響します。今回は停電に備えて日頃から備えておきたいことをご紹介します。
照明には置き型のライトを
かつては停電というと「ろうそく」を灯すイメージだけだったかもしれません。しかし、ろうそくは倒してしまうと火事になる可能性もありますし、使い慣れていないと火傷することもあります。とくに小さなお子さんがいるご家庭などでは気をつけたいところです。2023年、沖縄県では台風による停電でろうそくを灯していたことが原因とみられる火事で89歳の女性が亡くなるという痛ましい事故もありました。
やはり乾電池などで使えるライトを常備しておくようにしましょう。懐中電灯は直線的に前を灯す役割なので、食事のときにテーブルに置いて使うのには向いていません。そのため置き型(ランタン型)を用意しておくのが無難です。
最近SNSや情報番組などで、「スマートフォンのライトをつけて上に水を入れたペットボトルを置けばランタンのように使える」と裏技的に言われていますが、非常時こそスマートフォンでの情報収集が必要なので、スマートフォンの電池を無駄に使うのはやめたほうがいいでしょう。
モバイルバッテリーの充電・できればポータブル電源を
スマートフォンを満充電にしておくのはもちろんのこと、いくつかモバイルバッテリーも用意し充電しておきましょう。
これだけ自然災害が多くなっているので、できれば一家に一台ポータブル電源を用意しておきたいところです。お値段はしますが、ポータブル電源であれば容量も大きいので複数回のスマートフォン充電だけでなく扇風機なども使うことが可能です。
お風呂には常に水を入れておく
お風呂を上がったらすぐに水を抜いて浴槽を洗いたいという方もいますが、防災視点で考えると湯船には常に水をはっておくのがおすすめです。断水時はトイレを流す水に使うことも可能ですし、夏の暑い時期に停電でエアコンが使えなくなったときに行水して涼をとることが可能です。行水しないまでもタオルを濡らして体を拭くだけでも涼しくなります。