はじめに
支払われる要件が重要なポイント
1. 入院日数や手術の要件は軽いものを選ぶ
「三大疾病」の特約では、三大疾病に罹患すれば給付金が受取れるわけではありません。商品ごとに支払い要件があり、その要件に合致しなければ給付されません。
例えば、三大疾病の入院が1日以上、5日以上、20日以上の場合に支払うという選択肢の中から、保険料が一番安い20日以上を選んだとします。加入後、脳梗塞で発作を起こし入院。2泊3日の入院治療で退院。その後通院治療。となると、せっかく三大疾病特約を付けていても、支払対象外となってしまいます。若干保険料は高くなるかもしれませんが、入院が短期化している現在は、1日でも入院したら支払われる、支払要件が低い商品やプランを選ぶことをおすすめします。
2. 疾病の対象範囲が広いものを選ぶ
「三大疾病」の特約という名前が一緒でも、疾病の対象範囲が商品によって違います。
【がん】
がんと診断確定されれば概ねどの商品でも支払われますが、上皮内がんは全額支払われず10%支払という商品もあります。上皮内がんでも同額支払えるという商品が安心です。
【脳血管疾患】
脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血を総称した「脳卒中」のみ支払うという商品もありますが、高血圧性の脳症や、脳梗塞の予備軍となる一過性脳虚血発作なども幅広く対象となる商品が役に立ちます。
【心疾患】
心疾患では急性心筋梗塞のみ対象の商品もありますが、心疾患の患者の内、急性心筋梗塞の患者はわずか2.5%というデータがあります。心疾患の内8割近くの疾患は不整脈・狭心症・心不全などですから、心疾患の対象範囲も幅広い商品を選びましょう。
3. 複数回支払いのものを選ぶ
「三大疾病」は重篤な病気ですが、早期発見早期治療で完治することもあり、治療をしながら働き続けることができる病気でもあります。ですが、再発のリスクが高い病気でもありますから、再発した場合は何回でも支払える商品を選ぶことが必要です。最近では、支払いから次の支払いまでの期間が1年という商品もあり短期化しています。複数回、回数無制限に支払うという商品が長くかかる治療の助けになります。
三大疾病で入院したら保険料の払込を免除するという商品もあります。病気に罹患すると、保険料の支払負担が厳しくなるケースもあります。加入年齢が若い場合は、付帯しても保険料のアップはわずかです。払込免除特約も活用しましょう。