はじめに

40代、50代の利用が活発

また、同協会による「NISA口座の開設・利用状況 (2024年6月末時点)」では、全金融機関のNISAでの新規買付額は、2024年6月末時点までの累計で約45.4兆円で、2024年1~6月までの間に成長投資枠で約7.9兆円、つみたて投資枠で約2.2兆円の新規買付が行われています。

6月末時点の年代別口座数は以下のとおりです。

40代:468万口座
50代:461万口座
30代:425万口座
60代:358万口座
70代:280万口座
20代:275万口座
80代以上:147万口座
10代:14万口座

30代、40代、50代で400万口座を超えています。

成長投資枠の年代別NISA新規買付額は以下のとおりです。

50代:16,376億円
60代:16,318億円
40代:14,810億円
70代:12,460億円
30代:11,068億円
80代以上:4,297億円
20代:3,630億円
10代:173億円

50代、60代の新規買付け額が目立ちます。

つみたて投資枠の年代別NISA新規買付額は以下のとおりです。

40代:5,588億円
30代:5,550億円
50代:4,754億円
60代:2,653億円
20代:2,622億円
70代:838億円
80代~:126億円
10代:47億円

つみたて投資枠の利用は、40代、30代を中心に活発です。

個人投資家の存在感が顕著に

「2024年8月初旬の相場急変局面における NISAの動向(証券会社10社対象調査)」によれば、証券会社10社(大手5社・ネット5社)の2024年1~8月におけるNISA口座開設件数は約290万件で、前年同時期の約140万件と比較すると、約2.1倍に増加しています。また買付額は、成長投資枠 約7.1兆円、つみたて投資枠約2.4兆円で、前年同時期の買付額と比較すると、成長投資枠で約4.5倍、つみたて投資枠で約3.1倍に増加しています。

今回の資料からNISAによる個人投資家の存在が顕著に現れていると感じました。下落場面ではそれほど売らず、買い方向へと動くスタンスには驚かされました。海外投資家などから不評で廃止傾向だった株主優待制度なども見直す企業が増えてくるかもしれません。これまで以上に個人投資家の存在を意識する企業が増えてきそうです。

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