はじめに

配当や優待狙いも

「配当や株主優待狙いの投資」は、株価の上昇を狙うだけでなく、定期的に支払われる配当金や株主優待を重視する戦略です。特に安定した業績を持つ企業は、毎年安定的に配当を出しているため、配当金を得ることを目的としてそのような企業に投資する投資家もいます。

配当金は、株式保有のインセンティブとして重要であり、長期的に安定したリターンを求める投資家にとって魅力的な投資手段です。特に、年金生活者にとって、配当を得ることは資産運用の柱となります。

また、株主優待から銘柄を探すやり方も人気が強く、企業のサービスを実際に受けたり、企業の商品を実際に使ったりする事は、投資家としても優位性のある行動ですし、米や金券など、企業とは直接関わりのない株主優待も節約にもつながるため、根強い人気です。高配当銘柄を選ぶ際には、企業の業績が安定していることが重要です。業績が悪化すれば、配当が減額されたり無配になったりするリスクもあるため、財務状況や過去の配当履歴を確認することが大切です。株主優待を出している銘柄は、配当と優待を合わせた総合利回りもチェックすると良いでしょう。

株価予測の方法

株価は非常に多くの要因で動くため、短期的な株価の予測は困難です。しかし、いくつかの指標や手法を使って、株価の動きを予測する試みが行われています。予測には主にファンダメンタルズ分析、テクニカル分析が使われます。

ファンダメンタルズ分析は、企業の業績や財務状況、経済全体の状況を基に株価の適正値を評価する手法です。企業の売上や利益、自己資本比率、成長性などの指標を基に、今の株価が割安なのか割高なのかを判断します。

ファンダメンタルズ分析は、特に長期投資に向いています。企業の本質的な価値を見極め、その価値が将来的に株価に反映されると考える投資家にとって、重要な分析手法です。

テクニカル分析とは、過去の株価や取引量のデータを基に、株価の未来の動きを予測する手法です。チャートを使って、価格のパターンやトレンドを分析し、売買のタイミングを探ることが一般的です。たとえば、株価が一定の範囲で上下を繰り返している「レンジ相場」では、安値圏で買い、高値圏で売るという戦略が取られます。また、株価が上昇傾向にある「トレンド相場」ではトレンドに乗って株を保有するという戦略が有効です。

私自身は、もともと情報配信をしていたと言うこともあり、ファンダメンタルズ分析に注力していましたが、個人投資家としてはファンダメンタルズ分析に加え、テクニカル分析も活用することで勝率が格段に上がりました。ぜひどちらの分析も合わせて売買に活用していただきたいと思います。
このように株価は、企業の業績や経済状況、金利、政治的要因、そして投資家の心理など、多くの要因によって変動します。株式投資を行う際には、株価の動きをしっかりと理解し、リスクを管理しながら投資を進めることが重要です。

この連載が皆様の投資のお役に少しでも立っていれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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