はじめに
今後の市場はどのように予測されている?
10月は相対的に見通しが後退しなかった米国の資産を中心に保有し、その中でもより見通しの改善が大きい不動産と、金利低下時に相対的に魅力度が上昇するとされる金への投資配分を強め、より積極的な資産配分となっています。
機動的にダイナミックなリバランスを実行することで、株価の回復局面のリターンもきちんと投資成果に反映できているようです。
こちらは投資家だけでなく、一般の方にも公開されている資料なので、ぜひ気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
個人的にはAI予測で毎月の資産配分(ポートフォリオ)がダイナミックに変わる点が面白いので、それを見るだけでも投資の醍醐味を感じられるなと思いました。
直近6回の変更に伴う投資配分の推移をご覧いただくと分かるように、2024年8月の株価暴落時をうまく回避する資産配分(ポートフォリオ)が前々月の6月、7月頃から組まれていたことが分かります。これは相場の細かな動きをAIがうまく捉えたと言えるでしょう。
私達ファイナンシャル・プランナーも、お客様の資産配分の相談に乗らせていただくことがありますが、中長期を前提とした資産運用の場合、ここまでダイナミックに資産組み換えをすることはあまりありません。
では実際の業務ではどのようにしているのかというと、ライフプランを作成したお客様の目的や目標に合わせて、モデルの資産配分(ポートフォリオ)を作成します。そこから市況や運用状況をウォッチして、「〇%ずれたら見直しを検討する」などのルールを作り、その経過を見守ります。もちろんライフプランの修正なども、適宜行っていきます。
人かAIかという議論はさておき、両方の良いとこ取りをして資産形成していくのも楽しそうですね。
さて、ここまでROBOPROの実際のリバランスについてお伝えしましたが、メリットとデメリットについても整理しておきたいと思います。
ROBOPROのメリット・デメリット
ROBOPROはポイントで記載した通り、リターンの高さや下落抑制力を重視した「安定的かつ効率的な投資」をしたい人におすすめです。特に、資産配分(ポートフォリオ)へのAIの寄与度が高いため、これから説明するメリットとデメリットをしっかり把握した上で、始めることをおすすめします。
・お任せ運用が可能で、手間がかからない
・最低投資額は10万円から、最低積立1万円から。比較的少額から始められる
・毎月リバランスを行うため、市場の状況を気にしすぎることなく、タイミングを選ばずに始めやすい
【デメリット】
・機動的にリバランスを行うと売買によってNISA枠を消費してしまうため、現時点では特徴である機動的なリバランスを重視しNISA非対応
・手数料は資運用資産の1%と、より低いコストのインデックスファンドを使って自分で資産配分(ポートフォリオ)を考えて運用する場合に比べると高め
※運用額が3000万円を超える部分については0.55%(税込)の割引料率が適用
手軽に投資ができるため、投資に対して深く考えないままはじめてしまうと、8月の様な下落局面で平常心が保てないことも予想されます。
ROBOPROに限らず、投資全般に言えることですがあくまでも手堅い長期運用をベースとした取引を推奨している点を、忘れないでくださいね。
投資が怖い、商品が選べない
世界株式は過去30年で10倍になっています。つまりグローバルな資産に分散投資をすることは、資産形成にとって非常に有効です。
今回例に挙げたROBOPROを始め、ロボアドを利用する際は、サービスによって異なる利用方法や手数料、特徴を比較して、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
ただしコストの低さが着目されるETFですが、ROBOPROを通じて購入することで、一定の手数料がかかってしまう点には注意が必要です。
投資経験者で、よりコストを抑えて運用したいなら、自身で資産配分(ポートフォリオ)を考えてみるのも1つの手でしょう。その場合、「どんな割合で保有するか」「どの銘柄を購入するか」などは自己責任で決めていく必要があります。また、ETFを使って同じ様なリバランスをしようとすると、売買時の取引手数料なども相応にかかってくる点には注意してください。
グローバル投資は時間を味方につけるのがポイントです。8月の株価暴落で投資が怖くなってしまった方や、どれを選べばいいか分からずなかなか始められない方は、ロボアド投資を検討してみてはいかがでしょうか。今日のコラムが、資産形成に取り組むきっかけになればとても嬉しいです。
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