はじめに
生活にかかわるあらゆる物の価格が上がっている今、とくに食費においては毎日のことなので大きな影響を受けている人も多いのではないでしょうか。天候の影響も受けやすい野菜類は、ほうれん草1束やキャベツ1玉買おうとしても、200円台後半、300円近いこともあり、買うことを躊躇することもあります。
食費を節約したい!でも栄養バランスは考えて食材を選びたい!この2つをできる限り両立できるような暮らしをしたいものです。今回は食費節約になる食材の選びかたや保存方法、調理例などをまとめてご紹介します。
できる限り節約になる食材の選び方
天候の影響を受けやすい生鮮野菜。極端に価格が高い時期は、代用品を探すようにしましょう。その場合は、冷凍野菜やカット野菜を視野にいれてみてはいかがでしょうか。
冷凍野菜やカット野菜は生鮮野菜ほど価格の上下はありません。また、冷凍野菜は収穫して急速冷凍されているので栄養価が下がりづらく、流通を経て店頭に並んだ生鮮野菜を買ってきて野菜室に入れておくのと比べると栄養価も高くなっています。農林水産省のレポートでも、「冷凍することにより栄養が損なわれないか?」という質問に対して、「急速凍結することにより、栄養の損失は最小限にとどめられます。また、-18度以下で冷凍保存中の栄養価は長期間維持されます」と回答があります。
野菜の種類によっては、冷凍野菜は可食部だけが入っているので生鮮野菜よりも節約になるものも多くあります。
野菜を長持ちさせる保存法を知っておく
野菜は収穫後も息をしているものが多く、保存方法によってはどんどん栄養価も下がり味も劣化してしまいます。そのため食材にあわせた保存方法を知っておくことが重要です。
3日以内に使わないものは冷凍保存する
買ってきても3日以内に食べきれない分は冷凍保存しましょう。ほうれん草など半分使って、半分は茹でてから冷凍する使い方もおすすめです。
カットした分はラップを密着させて保存する
スーパーでカットされたキャベツがそのカット面から変色しているのを見たことはありませんか? 野菜はカットした部分から空気に触れて酸化し、味も栄養も落ちていってしまうのです。そのためキャベツや白菜は、カットするよりも外側の葉から順に使っていく食べ方をおすすめします。また、カットした場合は、カットした面ができる限り空気に触れないようにラップを密着させて保存することも大切です。
芯のある野菜は成長点を壊す
キャベツやレタス、白菜などは芯の部分に楊枝を刺すことによって、成長点が壊され成長しづらくなるので、品質を長持ちさせることができます。
野菜保存袋を利用する
野菜が成長するときに出すエチレンガスを吸着する素材でできた野菜保存袋を利用するのもおすすめです。ホームセンターや100円ショップ、ドラッグストアなどで購入できます。