はじめに
運用の継続性に注意
もう1点、注意しなければならないのは、運用の継続性の問題です。インデックスファンドも、その運用によって運用会社は収益を得ていますから、儲からなくなったものをいつまでも運用し続ける理由はありません。当然、儲からないとなれば、繰上償還の措置を取ります。
簡単にいえば、残高の小さいインデックスファンドは早晩、繰上償還されるリスクがある、ということです。特に長期投資を前提にしてインデックスファンドを購入する人は、純資産総額の小さいインデックスファンドは避けるのが無難です。
それと同時に、これから問題化するのが運用会社自体の経営の継続性でしょう。先日、PayPayアセットマネジメントが、2025年9月に事業を終了させると発表しました。理由は、運用資産が順調に積み上がらず、5期連続で赤字を計上することになったからです。
現時点でも、PayPayアセットマネジメントより運用資産の少ない運用会社は結構存在します。長期投資を前提にするのであれば、ファンドの運用資産規模だけでなく、運用会社の経営の継続性にも配慮する必要があります。
ファンド自体の運用の継続性、そして運用会社の経営の継続性という点を考えると、どの運用会社のインデックスファンドを買っても同じ、とはなかなか言いにくいところがあります。やはり運用会社は選ぶ必要があります。
ただ、救いなのはインデックスファンドだという点でしょう。仮に自分の持っているファンドが繰上償還、あるいは運用会社が事業を終了させることになったとしても、他の運用会社でほぼ必ずといっても良いと思いますが、同一のインデックスに連動するインデックスファンドを運用しています。それに乗り換えれば良いのです。
アクティブファンドだとそうはいきませんが、このように、いざと言う時の乗り換えが効くという点でも、インデックスファンドは使い勝手が良いと考えられます。
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