はじめに
家計の安全性を守るためのツール
家計管理アプリの機能は、家計の「支出管理」だけでなく、「安全性の管理」の面でも役立ちます。
連携をした金融機関や決済サービスの残高や引落しに関する情報は、「口座」タブの一覧で確認できます。各決済サービスのサイトで確認するのは手間がかかりますが、一カ所を見れば把握できるので、便利で時短にもなります。引落し予定の通知を受け取る機能もありますので、残高が足りない、などの事態も防ぎやすいでしょう。
金融機関の情報を連携させることに不安を感じる、という声も聞きますが、筆者自身は逆に連携させているからこその、セキュリティ上のメリットもあると考えています。経済産業省によると、国内発行クレジットカードの年間不正利用被害額は2023年には541億円にものぼるといい、不正利用被害は増加傾向にあります。
クレジットカードの利用明細はオンライン上でいつでも確認はできますが、サイトにアクセスするのは手間であり、引落し額しか認識していない、という人も少なくないのではないでしょうか。家計管理アプリでは連携したクレジットカードの利用明細をすべてチェックすることになりますので、不明な支出があった場合にも気がつきやすいでしょう。
家計管理は1月スタートが効果的
家計管理アプリは、家計の見える化を進めるために効果的なツールです。自動で記録・集計されるため、忙しい人でも無理なく続けられます。最初の連携設定をクリアすれば、あとは毎日の管理がぐっと楽になります。
まずは家計管理アプリをインストールして、メインの銀行口座やクレジットカードを連携する最初の一歩から踏み出してみましょう。
家計管理は1月から始めると、年間を通した収支の流れや、季節ごとの支出傾向を把握しやすく、翌年の予算立てや計画にも役立ちます。家計管理の効果を最大限に引き出すためにも、1月から家計管理アプリを使った家計管理をスタートさせて効果を最大限に引き出し、貯蓄や資産形成につなげていきましょう。