はじめに
特別支出に注意
相談者は60歳時点で2,000万円の預貯金を得ることができるとすると、退職金1,500万円を加えた3,500万円を老後生活資金として使うことができます。老齢年金と合わせれば、夫婦二人のリタイア後の生活資金には十分と考えることができそうです。
ただ、今回の相談で特別な支出については自動車が2台必要ということしか触れられていませんでした。今後、電化製品の買い替えや住宅の修繕、リフォーム、親の介護費の援助や、相談者夫婦の介護費についても必要になる可能性が高く、それらの費用についても準備が必要になります。
また、子供は大学を卒業したら順調に独立して生計を立てるとも限りません。就職したとしても何らかの事情が生じて退職することもあるでしょうし、結婚しても離婚して一人で子育てをするかもしれません。親としては何らかの援助をしたいという気持ちになることもあるでしょう。
さらには、長い老後を支える楽しみのための費用、趣味や旅行のお金も生活費の外で考えることになるかもしれません。
自分たちにどのような支出が想定されるのか、具体的な金額で時々将来の収支を計算してみましょう。
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