はじめに
あけましておめでとうございます。今回は2025年の日本株で注目したい7つのテーマと関連する注目銘柄をご紹介します。市場環境や地政学リスクを見据えながら、今後の投資戦略に役立てていただければ幸いです。
(1) 防衛関連銘柄
背景:2025年は、トランプ氏の再登場を見据えた「同盟国への軍事費負担増」方針が注目されています。これに伴い、日本政府の防衛予算の拡大が見込まれ、防衛関連企業が大きな恩恵を受ける可能性があります。
注目銘柄:
○三菱重工業 (7011)、川崎重工業 (7012)、IHI (7013):防衛産業の王道銘柄。
○豊和工業 (6203):防衛装備品を製造し、産業用機械にも強み。
○古野電気 (6814):船舶用電子機器大手で、防衛装備品も手がける。
(2)金融株
背景:2025年は政策保有株の売却圧力が続くことが予想されますが、大型バリュー株優位の状況が続く可能性があります。銀行では利ざや改善などの収益性改善も見込まれ、金融セクターは今後も注目の分野です。
注目銘柄:
○三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、ゆうちょ銀行(7182):いずれも2024年3月期の通期売上高は過去10年間の最高を更新。メガバンクから押さえてみては。
○NEXT FUNDS 銀行(TOPIX-17)上場投信(1631):東証の33業種別の「銀行業」指数に連動する投資成果を目指す投資信託。
(3)半導体・電力・データセンター関連
背景:生成AIの需要は引き続き旺盛で、データセンター需要のさらなる成長が期待されています。
注目銘柄:
○フジクラ (5803):去年大きく上昇したデータセンター関連銘柄。電線大手。
○九州電力 (9508):TSMC工場稼働の恩恵を受ける。
○グローバルX 半導体・トップ10-日本株式 ETF (282A):日本を代表する半導体関連企業10銘柄に投資できるETF。
(4) 暗号資産関連
背景:2025年は「トランプトレード」の一環として暗号資産市場への注目がさらに高まりそうです。米国では財務長官に暗号資産支持派のスコット・ベッセント氏が指名され、SECの委員長も推進派が起用される見通し。ただ値動きが激しいので余裕のあるポジションで。
注目銘柄:
○セレス (3696):暗号資産販売所を運営。
○GMOインターネット (3769):仮想通貨取引所「GMOコイン」を運営。
○マネックスグループ (8698):コインチェックを運営。
○メタプラネット (3350) :ビットコイン(BTC)を主要な財務資産の選択肢としている。
○海外銘柄:コインベース・グローバル (COIN)、ビットコインも視野に。