はじめに
フジテレビ問題に見る、企業イメージの重要性
余談ですが先日、フジテレビによる一連の問題でトヨタ自動車、日本生命などを皮切りに大手企業が次々とフジテレビのCMのキャンセルや差し替えを行いました。いまだにその状況が続いていて、一部報道によると申し出は140社を超えたといいます。当初のフジテレビによる会見で説明内容に不明瞭な部分があるなどとして、CM放映を見送っています。視聴者の信頼を失ったテレビ局でCMを流すことによる企業のイメージダウンやリスクを踏まえ、一旦見送ることが懸命と考える企業が大多数だったと思われます。
すべてが投資家の目線によるものとは思いませんが、自社のイメージを大切にし、クリーンな状況を保つ為にはこのような措置を避けられなかったようです。特に今回は異性間による疑惑が発端と報じられている為、CMを流し続けることで消費者の嫌悪感が増し、SNSなどを通じて大規模な不買行為などの飛び火を警戒したのかもしれません。「株式投資は美人投票のようなもの」という言葉があります。つまり、多くの人がいい会社だと思わなければ株価は上がらないということです。逆に考えれば多くの人が嫌悪感を抱けば、暴落を招くことになりかねないということでしょう。
尚、1月30日フジテレビはCM料金の請求を取り止め2025年3月期の広告収入は233億円の下方修正、親会社のフジ・メディア・ホールディングスの連結営業利益が173億円の下方修正との内容を発表しました。
オルカンを上回る伸びを見せる人気ファンドとは?
新NISAの対象における年初の資金流入額は「オルカン」「S&P500」が他のファンドを圧倒しているというニュースを目にしました。2025年1月6〜15日(7営業日)の累計で資金流入額1位は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)の推計2839億円でした。
前年同時期(24年1月4〜15日)の1965億円を上回り、約1.44倍となりました。2位は同社の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(以下、S&P500)で推計2772億円、前年同時期の1195億円と比べ、約2.31倍となり「オルカン」を上回る人気の高さがうかがえます。S&P500 は1月25日から信託報酬が引き下げられ(残高に基づく手数料)年0.07568%〜0.08140%に変更となりました。今後もさらなる人気となる可能性が高いでしょう。
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