はじめに

ポイント投資を意味のあるものに変えるたった1つの方法

これらの理由でポイント投資が「意味がない」といわれれば、納得してしまうかもしれません。しかし投資そのものは、ポイント投資でも現金を使った投資でもほぼ同じです。投資は、「お金を増やすために意味のないもの」ではありませんよね。

ポイント投資を意味のあるものにするためには、身銭を切って投資することです。それも、数百円などの少額ではなく、1万円などある程度心理的に大きな金額がベターです。積立投資の場合でも、少なくとも月5000円は毎月投資するようにします。そしていずれの場合も、それに加えてポイントも投資するというスタンスが重要です。

経済学と心理学を組み合わせて考える「行動経済学」の考え方のひとつに、「メンタルアカウンティング」(心の会計)というものがあります。メンタルアカウンティングとは、お金を出所・保管場所・使い道によって分類し、扱い方を変える傾向のことです。

働いて手にした1万円と、ギャンブルで手にした1万円は、どちらも同じ1万円です。しかし、どちらを大事にするかといえば、働いて手にした1万円と答える人が多いのではないでしょうか。

これと同じようにポイントも、お金と同じように使えるのにもかかわらず、上で紹介したように少額だからと軽視したり、リスクの高い資産に投資したりしてしまうかもしれません。これでは、自分のリスク許容度(どのくらいまで損しても耐えられるかを示す度合い)に合わせて商品を選んだり、お金を堅実に増やしたりすることが学べません。

ポイントだけでなく、身銭を切って投資するとなれば、「自分ごと化」して投資先を吟味するようになるでしょう。実際、自分で投資してみて経済に興味が出たという人はたくさんいます。ですから、身銭を切って投資しましょう。

投資がお金持ちのものだったのはもはや昔の話。今や投資信託は100円から、株は1株単位で数百円程度から投資ができます。投資に回せるポイントと自分自身の少額のお金を合わせて投資を始めましょう。

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