はじめに
新しいETF「MAXIS読売333日本株上場投信」(銘柄コード:348A)が2025年3月27日(木)に新規上場します。これは、読売新聞社が提供する株価指数「読売株価指数(読売333)」に連動する投資成果を目指して運用を行うETFです。
読売株価指数は、2025年3月24日(月)より公表が開始されたばかりの、新しい指数です。今回は株価指数「読売株価指数(読売333)」の特徴を紹介します。
読売株価指数「読売333」とは
読売株価指数「読売333」は、大きな特徴として全銘柄を均等保有する「等ウェート型」で算出されます。等ウェート型とは、構成する銘柄の値動きをすべて同じ比率で組み入れる手法です。各銘柄の組入れ比率を金額ベースで同じにすることで、特定の企業の動向に左右されにくく、国内株式市場の幅広い企業の動向を捉えるとしています。
「読売333」の構成銘柄は、国内に上場するすべての日本企業の銘柄から、1日平均売買代金の上位500銘柄を絞り込み、その中から浮動株時価総額の上位333銘柄を採用しています。
「売買代金」の大きさを重視するのは、取引が活発で円滑に売買できる市場流動性のある銘柄を選ぶためであり、「時価総額」で絞り込むのは、一定の市場価値や企業規模を備えた銘柄を選ぶためとしています。
こうして選ばれた333銘柄をすべて同じ比率(約0.3%ずつ)で組み入れるというシンプルで透明性の高いルールを用いて、巨大企業や特定企業の値動きに大きく左右されにくい株価指数となっています(今回発表した銘柄は2024年10月15日時点のデータで選定されています)。
例えば日経平均株価は「株価平均型」で、1株あたりの株価が高い企業の値動きが大きく影響します。東証株価指数(TOPIX)は「時価総額加重型」で、時価総額が大きい企業の値動きが反映されやすい特徴があります。このような偏りを排除した読売333は分かりやすい株価指数であるとしています。
構成銘柄の特徴として時価総額は40兆円超の巨大企業〜数千億円と幅広くピックアップしています。等ウェート型のため、時価総額の大小にかかわらず、株価の上昇率や下落率を同じ重みで扱います。たとえば、巨大企業の株価が下がっても、比較的規模が小さな企業がそろって上昇すれば、指数としてはプラスになることもあり、巨大企業以外の成長力もカバーしています。
全体の37%が東京以外に本社がある企業で、333銘柄のうち122社は、東京以外の地域に本社(※有価証券報告書の「本店」)がある企業でした。地方で健闘する企業の成長力にも注目できそうです。逆に63%・211社は東京都内に本社があり、本社所在地は、全国22都道府県に分散しています。
構成銘柄は東証17業種すべてからバランス良く選定し、 東証プライム市場だけでなく、東証スタンダード市場銘柄も含まれています。銘柄入れ替えは年1回、毎年11月に行い、ウェート調整は年4回、(2、5、8、11月)となります。