はじめに
保険料を抑えるためのポイント
今後、災害の増加だけでなく、建築資材の高騰も続けば、保険料はますます値上がりする可能性があります。保険は加入している限り続く固定費です。少しでも抑えた保険料にするため、補償選びと合わせて覚えておきたい加入方法をご紹介します。
①保険期間は最大の5年契約
同条件なら毎年更新するより、5年契約の年払いがオトクです。期中で値上げがあっても、契約期間の5年間、保険料は据え置きです。
②可能なら5年契約一括払い
5年分の総額でみると、先5年分を一括で支払うのが一番オトクですが、ライフプランなどで予定のある他の支出も確認の上、無理なく支払いを考えましょう。逆に、一時払いも年払いも負担になるようであれば、割高にはなりますが、月払いも検討し、日々の家計負担と起こりうるリスクへの備えのバランスを取っていきましょう。
③免責を設定
保険事故があった際、自己負担できる金額を免責金額として設定することで、保険料を抑えることが可能です。しかし、あまり高く設定すると、自己負担ばかりで使えない保険になってしまいがちなので注意しましょう。
④特約の重複は無駄
他人に危害を与えてしまった時の賠償に備える「個人賠償責任保険特約」や事故で被害を受けた際の弁護士費用に備える「弁護士費用特約」は、自動車保険や傷害保険の特約と重複しやすいので注意して下さい。一家に一契約あれば、同居の家族と別居の未婚の子は補償されます。お子様のPTAの傷害保険などに自動付帯している場合もありますので確認して下さい。
生活スタイルの変化に合わせ、更新の度に補償を検討しよう
ここまで、我が家のリスク環境に必要な物のうち、貯蓄で賄えない補償に絞って備えることが保険料最適化のポイントだとお伝えしてきました。家族の状況が変われば補償も変えられるよう、更新の度の見直しは重要です。また、加入時はよく考えて補償選択しても、日々の生活で忘れていきがちです。いざ保険事故があった際に、実は補償対象であることに気付けず請求漏れになることのないよう、定期的な内容確認も大切です。
そして、もしものための保険は家の保険だけではありません。すべての保険が日々の家計にとって負担なく、安心して生活するための心地いい道具となるよう、ライフプランを参考にしてバランスのとれた加入をおススメします。