はじめに

2025年新設定のファンドは?

まず今年1月24日に運用開始で注目された【Tracers NASDAQ100ゴールドプラス】は、「米国株」と「金(ゴールド)」のダブル成長を狙うファンドで、異なる資産クラスを組み合わせたユニークなファンドです。去年の米国株と金への関心の高さを引き継ぐようなファンドであるとも言えそうです。

また2月28日に新規設定された電力関連の銘柄に分散投資する【ニッセイ・パワーテクノロジー株式ファンド】は、日本を含む世界各国の株式等を主要投資対象とし、「電力」に関連する優れた技術やビジネスモデルを有する企業の株式が主な投資対象となっており、徹底した調査・分析を通じて、株価の上昇が期待される銘柄を厳選するファンドです。去年電線株が日本でも大きく上昇しましたが、生成AIの普及などで電力需要増が見込まれる中、電力を効率よく分配する技術を持つ銘柄という視点は投資家の気づきにつながるかもしれません。

「読売333」に注目

直近で話題なのが2025年3月27日設定予定の【eMAXIS Slim 国内株式(読売333)】です。NISAの成長投資枠の対象ファンドとなっています。

「読売333」は、読売新聞社が提供する株価指数で、国内の上場株式市場から選定された333銘柄を等ウェートで合成している指数です。等ウェートの指数は少ないこともあり気になる人もいらっしゃるのでは。

日経平均株価やTOPIXと異なり東証プライム市場のみならずスタンダード市場やグロース市場の企業も含まれ、地方企業や新興企業が含まれていることにも注目です。信託報酬率が年率0.143%以内(税込)とコストが低めなのも良いですね。

同様な内容のETF(上場投資信託)も。三菱UFJアセットマネジメントが【MAXIS読売333日本株上場投信】(348A)を3月27日に東京証券取引所に上場する予定となっており、こちらもNISAの成長投資枠で買うことができます。

またETFでは、2025年1月9日に新規設定された【グローバルX 銀行 高配当-日本株式 ETF】(315A)は注目できるのではないでしょうか。配当実績の高い銀行株15銘柄に分散投資できるETFとなっており、NISAの成長投資枠の対象となってます。

2024年3月19日に日本銀行がマイナス金利政策を解除してから金融政策の正常化を進めるなかで銀行株は引き続き注目できそうです。

最後にまとめますと、新しく設定された投資信託を知っておくことは、市場のトレンドを把握すること、既存ファンドと比較し、より良い選択肢を見つける、先行者利益を得るチャンスをつかむ、運用会社の戦略を理解する、出遅れリスクを防ぐなど投資判断の幅を広げる重要な情報となります。ただし実績がないため運用方針やリスクを慎重に分析し、運用会社やコストなども調べた上で、ポートフォリオに組み入れるかどうか判断することが重要です。

新しい投資信託の動向を定期的にチェックし、より良い投資判断を行いましょう。

この記事が皆様の投資の少しでも参考になっていれば幸いです。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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