はじめに
お金が貯まる人の「どうせ」の使い方
では一方で、お金が貯まる人は「どうせ」をどのように使っているでしょうか。
●「どうせ」料理をするなら、多めにつくってストックしよう
これは、料理に対してちょっと苦手意識がある方から聞かれる言葉です。料理をする際に、「どうせ」つくるのであれば、少し多めにつくって、ジップつき袋に入れて冷凍ストックしておくことで、後日にも食べられるようにしておこう、という意味です。
料理をする場合、2倍の量を作るとしても、手間や費用が2倍はかからないものです。まとめてつくっておけば、後日「今日は疲れたな、食事を買ってこようかな」というときに、冷凍庫にあるストックで1食ができあがるかもしれません。
急に外食したり、買ってきたりすると、意外と費用がかさんでしまいます。そんなときに、冷凍ストックを活用する習慣ができれば、その分、お金が自然と貯まるようになるのです。
●「どうせ」買うなら、ポイントをつけよう
最近は、買い物でさまざまなポイントがつきますよね。
お金が貯まらない人は、「このポイントを貯めるために」という思いで買い物をするケースが見られます。でも、お金が貯まる人は、先に買い物をしようと思ってから、その後で「どうせ買うのであれば、何かポイントがつくかな」とポイントサービスをチェックするのです。つまり、“買い物”と“ポイント”の考える順番が逆なのです。
一般的に、ポイントは買い物金額の1%ほどがつき、多い時でも5~10%ほどでしょう。3000円の買い物なら、30円から多くても300円ほど。しかし、そもそもその3000円の買い物が不要であれば、買い物をしないほうが、金額で考えればお得なわけです。
「買い物をしよう」→「どうせ」ならポイントがつくことを活用しよう、という順番で考えることが、上手にお金を貯めるコツです。
●「どうせ」お金を使ってしまうから、別に貯めておこう
お金が貯まる人は、誰もが貯蓄上手なわけではありません。
普通預金にお金があると、つい使ってしまうタイプの人もいます。そういう方で貯蓄上手になるには、「どうせお金を使ってしまうから、貯蓄分を別に貯めよう」と考え、他の貯蓄専用口座に移す仕組みをつくっているのです。
自動積立定期預金で、自動的に定期預金に振り替えていく設定をしたり、一部のネット銀行にある自動入金サービスを使って、給与振込口座からネット銀行に移したりすれば、お金が自動的に貯まっていきます。貯蓄が苦手でも、自然に貯められるようになるのです。
「お金が貯まる人」「楽しそうな人」の言葉を取り入れよう
人は、自分の口から出す言葉によって、気分が左右されることがあります。
「がんばろう!」と声に出せば、がんばれる気力がわいてくることもありますし、「イヤだな…」と声に出すと、眉間にシワが寄って本当にイヤな気持ちになるものです。言葉の使い方を意識すれば、行動も少しずつ変わっていく可能性があります。
春がきて、新しい年度がスタートする時期です。フレッシュな気持ちとともに、使う言葉も、意識してみるのもいいと思います。楽しくお金が貯まって、楽しく使える新年度になりますようにと願っております。
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