はじめに

無理な逆張りはしない

先ほどもお伝えしたように、株価が下がった局面はバーゲンセールとも言えます。暴落の際には、通常では値下がりしない株や商品も、利益の確保や損益の補填などから大きく売られることがあります。リーマンショック後やコロナショック後に積極的に買い向かった投資家が、その後の回復相場で大きなリターンを得た事例は少なくありません。

ただ、暴落時は冷静さを失っていることもありますので、逆張りは無理にやるものではありません。大切なのは、自分が理解できる企業やファンドに対して、適切なタイミングで投資判断をすることです。そのためには通常の際に「下がったら買いたいリスト」を作成しておくことをおすすめします。

そして市場が落ち着いているときには気づきにくいですが、急落局面では自分のリスク許容度を改めて考えるチャンスともいえます。ご自身がどのくらいの評価損益で不安になるのか、投資資産と現金比率のバランスは適切に出来ているのかをチェックして、定期的な見直しのタイミングとして自分に合った投資スタイルを再構築することが、長期的な成功につながります。

VUCA時代における株式市場の急落は、予測困難でコントロールも難しいものです。だからこそ「下がったから見て見ぬふり」ではなく「下がった今だからこそ何をすべきか」を考えることが未来の安定したリターンを目指すことにつながるのではないでしょうか。この記事が少しでも皆様の投資の参考になっていれば幸いです。

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