はじめに
毎月分配型投資のチェックポイント
それでも毎月分配型に興味があるという方に、毎月分配型に投資する際のチェックポイントをお伝えします。
・普通分配金か特別分配金か
・元本を削っていないかなど分配金の内訳をチェック
・基準価額(NAV)が長期的に下がっていないか
以上を見ておきましょう。
分配金の利回りは高い方がもちろん魅力的に移りますが、非常に高い利回りだとその分リスクも高くなるので、利回りが高すぎないかもチェックしておきたいポイントです。
人気の毎月分配型ファンド「JEPQ」について
例として、人気の毎月分配型ファンドだとJEPQ(JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF)を挙げておきます。
米J.P.モルガンが運用するカバードコール戦略型ETFの一つで、テクノロジーセクター中心のナスダック銘柄に投資しながら、安定的なインカム収入(分配金)を狙うファンドです。ナスダック100指数に近い銘柄構成の株式を保有しつつ、同時にその銘柄群に対してカバードコール戦略(=保有株に対してコールオプションを売る)を実行しています。これにより、株価の値上がり益の一部を犠牲にする代わりに、オプションプレミアム(=保険料のような収入)を得ることができます。
その結果として、JEPQは株価の上昇をある程度制限しながら安定した高配当(毎月分配)を目指せる仕組みで、テクノロジー株への分散投資をしながら高い分配利回りを狙えることが魅力となっています。さらに下落局面に強い防御力があると言われますが、カバードコール戦略の特性上、株価上昇の恩恵が限定される点や、分配金の中身への注意、為替リスク(円高局面で目減りする可能性がある)などを理解した上で保有することが大切です。
デリバティブ(オプション)の仕組みを理解していないと戦略の意図がわかりにくい面がある商品ですが、投資をする際は投資先の商品の理解をしてから投資するようにしてください。
この記事が皆様の投資の参考になれば幸いです。