はじめに

免許返納のタイミングは?

65歳を迎えると、個人差はありますが、身体や頭の働きに多少なりとも衰えを感じてきます。仕事や通勤に自動車の運転が必要な場合、簡単に免許返納はできませんので、万一の事故に備え、ドライブレコーダーを装備することやカーナビゲーターが装備された車を使うなど、運転に十分気をつけることが望まれます。

運転免許証の有効期間が満了する日の年齢が70歳以上になるひとは、更新手続きをする前に「高齢者講習」を受けなければなりません。また、75歳以上になるひとは高齢者講習のほかに、「認知機能検査」を受けなければなりません。

このような講習や検査をクリアすれば、免許証の更新は可能ですが、日常の運転でヒヤリハットが続いたときは要注意です。大きな事故につながる前に、免許を返納することも選択肢のひとつとして考えましょう。交通の便が悪い地域ですと、不便になることもありますが、自動車の維持費は不要になるため、その分タクシーの活用を検討するのもいいでしょう。

介護状態になった時の準備

いつまでも元気で暮らすことを誰もが望みますが、100歳まで生きるとすると、65歳から35年の人生が待っています。身体的な衰え、認知機能低下、病気の進行などによる介護状態が想定されます。

自宅での介護を望むのか、施設入居を望むのか、考えておく必要があります。いずれにしても、費用がかかるのが介護です。介護サービスが受けられるとはいっても、健康保険と同様自己負担が発生します。介護サービスの自己負担額プラス施設介護を想定した毎月かかる施設利用代は、準備しておかなければならない費用です。

貯蓄で賄うことが可能であれば問題ありませんが、不安がある場合は介護保険という選択肢もあります。65歳からの介護保険への加入は保険料が若干高くなりますが、長生きリスクに備えるためには、必要な保険といえるでしょう。

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