月3000円で気軽にお試し、「スーツ作業着」月額レンタルの勝算
過熱するスーツのサブスク市場
3月末に本格販売をスタートすると、ネットを中心に「スーツに見える作業着」として話題を呼び、翌4月には売上目標の5倍を達成したという「ワークウェアスーツ(WWS)」。2018年のアパレル業界を代表するヒット商品の1つが、年末のこの時期、新たな展開へと動き始めました。その新展開とは、こちらも今年のアパレル業界で大きな話題となった、月額定額レンタルサービス。音楽配信などで増えているサブスクリプション(継続従量課金)モデルによってビジネスウェアを提供するサービスで、これまでにAOKIやレナウンなどが相次いで参戦しています。業界大手がしのぎを削る過熱市場で、WWSに勝ち目はあるのでしょうか。「スーツ作業着」のサブスク戦略に迫ります。
相場変調に今から準備?「信用取引“教育”アプリ」の実力
日証金とFinatextが異色コラボ
証券会社に一定の保証金を担保として預けることで、保証金の約3倍の株取引ができる「信用取引」。「買い」しかできない「現物取引」とは異なり、「売り」から入ることもできるので、相場下落局面でも利益を出すことができます。その反面、3倍のレバレッジをかけているので、投資金額次第では、株価急落局面で自己資金がゼロになるどころかマイナスとなり、負債を背負ってしまうリスクも存在します。それゆえ、現物株の取引はやっていても、信用取引には二の足を踏んでいる個人投資家は少なくありません。こうした現状を変えようと、国内で唯一、信用取引向けの株券や資金の貸し付けを行っている日本証券金融(日証金)が重い腰を上げました。その一手とは、お堅いB to B企業のイメージからは想像がつかない、アプリの開発でした。
京急はVCとのタッグで“住みやすい沿線”に変われるか
来年4月に実証実験がスタート
「同業他社と比較しても、京急沿線は人口減少や高齢化の進展が早い段階で見込まれています。事業エリアにおけるさまざまな課題を成長の好機ととらえ、スタートアップに異業種企業や自治体も含めたオープンイノベーションで事業開発を進めていきたい」11月21日に開かれた「京急アクセラレータ・プログラム」に関する記者説明会で、京浜急行電鉄の沼田英治・新規事業企画室部長は、プログラムの狙いをこう説明しました。オールドエコノミーの代表格である鉄道会社が、スタートアップ企業との連携によって、どんな事業展開を構想しているのでしょうか。説明会でのやり取りを深掘りしてみます。
イオン、3年目の「ブラックフライデー」はどこまで進化した?
セール商品は3~5割引き
年々、参加企業が増えているブラックフライデー。米国では感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日に開催されるセールで、1年で最も売り上げが見込める商戦とされています。流通大手のイオンでは、2016年からこのブラックフライデーに参戦。セール期間中の売上高は、初年度が前年同期に比べて20%増、2年目が同15%増で推移。3年目となる今年は、さらに10%増を目標に掲げています(本州、四国のイオン、イオンスタイル)。どんな目玉企画を用意して、3年連続の拡販に備えているのでしょうか。ブラックフライデーに秘められた、イオンの戦略を深掘りします。
寒い季節のホットなごちそう、最新「鍋トレンド」は?
今年の鍋は●●で楽しむ
11月に入り、朝晩の寒さが身に染みる季節となりました。最低気温が10度を下回ると一気に需要が盛り上がるといわれているのが、鍋料理です。トマト鍋やミルフィーユ鍋、塩バター鍋など、これまでも毎年、さまざまな鍋料理がトレンドとなってきました。今年、需要が急拡大している最新のトレンド鍋とは、どんなものなのでしょうか。
“スーツ嫌い”に照準、「スーツ作業着」新ブランドの野望
話題のアパレルに新展開
今年4月にファッション通販サイト「ロコンド」で本格販売を始めるやいなや、「スーツに見える作業着」としてインターネット上で大きな話題となった「ワークウェアスーツ(WWS)」。その販売元であるオアシススタイルウェアが10月17日、新たなブランドの立ち上げを発表しました。「YZO(ワイゾー)」という名の新ブランドは、いったいどんな特徴を備えているのでしょうか。そして、WWSに加えて新たなブランドを立ち上げたオアシスは、どんな戦略を描いているのでしょうか。
台湾発の新スイーツ、「“スキアマ”ソフトクリーム」の勝算
三軒茶屋に海外1号店
近年、日本に続々と上陸している、台湾発のスイーツ店。10月11日、また新たな店舗が進出してきました。台南に構える本店では連日行列ができているという人気店、「蜷尾家/NINAO」です。多くの台湾スイーツ店がしのぎを削っている日本市場において、どんな商品を携え、いかなる戦略で切り開こうとしているのでしょうか。日本側パートナー企業のトップを直撃しました。
10年目の東京ラーメンショー、「第1幕が要注目」の理由
ちょい飲みやポイントバックも…
「記念すべき第10回。いつも以上に気合いを入れて準備しています」。ラーメン店「せたが屋」店主で、日本ラーメン協会の理事長も務める前島司さんは、そう言って気炎を上げました。10月3日に都内で開かれた、日本最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー2018」のメディア発表会。2009年の初開催以来、累計300万人の来場者を誇る人気イベントの最新回の全容が公表されました。約22万杯の販売目標を掲げる、10年目の東京ラーメンショー。今回の見どころはどこなのでしょうか。
アメックス、「プラチナカード“門戸開放”宣言」の真意
先駆者が仕掛ける25年目の挑戦
「日本で最初にプラチナカードを提供してから、今年で25周年。この機会に、新しいプラチナカードを披露できることを幸いに思います」。アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(アメックス)の日本社長・清原正治氏は、10月2日に開かれたメディア説明会で、このように切り出しました。この日に発表されたのは、同社が同月15日から発行を開始する、新しいプラチナカード。2017年に本社のある米国でローンチした新カードに込めたメッセージは、「現代の本当の豊かさとは、限られた時間を“より一層”豊かにできるような体験を得ること」(清原社長)だといいます。いったい、どんな特徴を備えているのでしょうか。そして、このタイミングで新カードを投入したアメックスの狙いはどこにあるのでしょうか。説明会でのやり取りからひも解いてみます。
四季報マニアが語る「有望銘柄は“利益のカタチ”で探せ」
いちよし経済研・張谷幸一氏に聞く
どの金融機関にも1人は存在するという「四季報マニア」を取り上げてきた、この連載。過去2回は、アプローチこそ違うものの、『会社四季報』を愛してやまない愛好家たちに四季報愛を語ってもらいました。しかし、3回目の今回は「私は四季報愛好家ではありません」と断言する四季報マニア。銘柄発掘のため、会社の役に立つため、四季報を10年間読破し続けているという、いちよし経済研究所の張谷幸一・企業調査部長です。四季報といえば、数字や文字が詰め込まれていて、なかなか手が出しづらいと考えている個人投資家にとって、仕事のために仕方なく目を通している張谷部長の読み方は参考になる部分が多いかもしれません。愛好家ではない四季報マニアは、会社四季報をどう読み込んでいるのでしょうか。
四季報マニアが語る「初心者向け“脱バフェット流”投資術」
フィナテキスト・古田拓也氏に聞く
各金融機関に1人は存在するという「四季報マニア」に『会社四季報』の読み方を聞いていく短期連載。第1回は、風呂場にまで四季報を持ち込むという“古き良き”タイプのマニアの読み方をご紹介しました。第2回は、24歳の若さで株取引歴6年という、いわば“新世代”の四季報マニア。新興フィンテック企業Finatext(フィナテキスト)でコミュニティ型株取引プラットフォーム「ストリーム」の設計などに携わる、古田拓也さん(1級FP技能士)です。「四季報の読み方は3~4パターン持っています」と、笑顔で語る古田さん。今回はその中でも、株初心者にオススメだという読み方を披露してもらいます。
店で売れなくてもOK、“狭小5坪”シャツ専門店の驚愕
「ブリックハウス」が新業態
JR新橋駅の汐留改札から、歩いて10秒ほど。駅地下の商業施設・ウィング新橋の真正面に、大きなデジタルサイネージが現れました。裏手に回ってみると、超狭小のワイシャツ販売店が営業していました。9月25日にオープンしたこの店舗は、シャツ専門店チェーン「BRICK HOUSE(ブリックハウス)」など展開する東京シャツの新業態、「TOKYO SHIRTS ウィング新橋店」。業界初となる売り場面積5坪の狭小店舗です。この新店舗の特徴は、その狭さだけではありません。小売業界では初めてNFC(近距離通信規格)タグを採用し、店で気になった商品をその場で買わず、自宅でゆっくり品定めすることが可能になっているのです。なぜ、一風変わった新店舗を開業することができたのでしょうか。東京シャツの戦略をひも解いてみます。
LA発「ウマミバーガー」が2号店に1年半も費やしたワケ
横浜みなとみらいに明日出店
横浜高速鉄道のみなとみらい駅を国際大通り口から上がってすぐ。オフィスビルの1階に、その店舗はありました。2017年に日本に上陸した、米ロサンゼルス(LA)発の黒船バーガー「UMAMI BURGER(ウマミバーガー)」のみなとみらい店です。米タイム誌の「史上最も影響力のあるバーガー」に選ばれ、日本1号店の青山店が開業した時には長蛇の列ができました。そんな人気店の2店舗目が9月22日にオープンする、このみなとみらい店というわけです。ただ、1号店の開業から費やした時間は1年半。近い時期に日本に上陸したシェイクシャック(10店舗)、カールスジュニア(3店舗)に比べると、ややゆっくりした出店ペースにも思えます。その背景には、どんな事情があるのでしょうか。
株式投資に新基準?“社員の働きがい指標”は使えるか
画期的な新指標か、時代のあだ花か
PBR(株価純資産倍率)にROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)……。株式投資において、投資判断の指標となるものは数多く存在しています。しかし、産業構造の変化に伴い、インターネット産業を中心として、従来の指標では投資先の競争力を的確に推し量ることが難しいケースが増え始めています。そこで欧米では、インターネット時代の競争力の源泉である“従業員”に着目。企業と従業員の相互理解や相思相愛度合いを示す「従業員エンゲージメント」によって、その企業の成長力を探ろうという動きが広がっています。そして日本でも、独自のエンゲージメント指標を作る企業が登場しました。どんな方法で算出していて、実際に株式投資に使えるものなのでしょうか。
珍種野菜を大刷新、「らでぃっしゅぼーや」はどう変わる?
伝統野菜セットを5年ぶり入れ替え
東京・初台の高層ビルの一室。10人ほどの男女が、束になった資料と紙皿に載せた野菜を両手に、侃々諤々(かんかんがくがく)の議論を交わしています。ここは、有機野菜などの宅配事業を手掛ける「らでぃっしゅぼーや」の本社。9月12日、同社が展開している伝統野菜セット「いと愛(め)づらし」のリニューアルに向けた検討会が開催されていました。いと愛づらしの取り扱い品目がリニューアルされるのは、実に5年ぶり。しかも、100品目のうち30品目を入れ替えるという大規模なものとなります。いったいなぜ、今のタイミングで大規模リニューアルをかけるのでしょうか。
四季報マニアが語る「有望銘柄は“この4文字”で探せ」
三井住友AM・木村忠央氏に聞く
どの金融機関にも1人は存在するという「四季報マニア」。東洋経済新報社が発行している企業情報誌『会社四季報』をこよなく愛し、徹底的に読み込み、本業にも活用している人たちを指します。そんな四季報マニアたちは、会社四季報のどこをどんな風に読んでいるのでしょうか。そこを探っていけば、一般の投資家にもヒントになる要素があるはずです。そこで今回は、資産運用会社、新興フィンテック企業、中小型銘柄に強い証券会社という3社の四季報マニアに、それぞれの会社四季報の読み方を披露してもらいました。はたして、経済のプロは四季報をどう使いこなしているのでしょうか。
日本一のカバンどころ「豊岡鞄」が東京駅前に進出する事情
メーカー16社が合同出店
東京の玄関口の1つであるJR東京駅。その目の前に建つJPタワー内の商業施設に9月13日、新しい店舗がオープンします。店舗名は「豊岡鞄 KITTE丸の内店」。兵庫県の北部に位置する豊岡市の地域ブランド「豊岡鞄」にとって、初めて出店する旗艦店となります。実は、豊岡市はカバンの生産量で日本一を誇る、国内随一のカバンどころ。この店舗から、どんな展開を描いているのでしょうか。オープン2日前に開かれた記念イベントの様子から、豊岡鞄の戦略をひも解いてみます。
キャラメルコーン新味にも“謎豆”が入っている理由
新たな定番商品を2種投入
見慣れた赤い袋を開けると、ふわりと漂う香ばしい匂い。そのまま1粒、口に含むと、幸せな甘さがジュワッと口中に広がります――。ほとんどの日本人が一度は食べたことがあるであろう、コーン菓子の代名詞「キャラメルコーン」。製造・販売元の東ハトは9月11日、その新商品の発売を発表しました。毎年20~30種類の期間限定商品を投入しているというキャラメルコーン。しかし、今回の新商品は、これまでの期間限定商品とは大きく異なる特徴を持っているといいます。新商品に託した東ハトの戦略とは、どんなものなのでしょうか。