名古屋のソウルフード「スガキヤ」が大量閉店、ネット上では阿鼻叫喚
全店舗の1割を閉店
愛知県名古屋市を中心に展開するラーメンチェーン「スガキヤ」が、9月末までに大量閉店することが明らかになりました。今年に入ってから閉店する店舗の数は、全体の約1割に及びます。公式サイトのお知らせページに掲載された閉店情報に対し、スガキヤファンからは「何があったのか」と心配の声が上がっています。運営元のスガキコシステムズに事情を取材しました。
『天気の子』効果で『キャッチャー・イン・ザ・ライ』爆売れ、出版元に思わぬ影響
キョンキョン以来の大ヒット
新海誠監督の劇場版アニメ『天気の子』が7月19日の公開から9月8日までの52日間で、観客動員900万人、興行収入120億円を突破。新海誠監督が執筆した『小説 天気の子』(角川文庫)も発行部数が65万部を突破して好調です。そうした中、劇中に登場するJ・D・サリンジャーの小説『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳、白水社)が『天気の子』効果で売れに売れています。映画公開直後から版元の白水社に注文が相次ぎ、1万5,000部の増刷を決めました。
松屋、新商品を2週おきに出す“攻めた”メニュー戦略の裏側
開発のヒントは創業者の思い付き?
「ごろごろ煮込みチキンカレー」「うまトマハンバーグ定食」など、主力である牛めし以外の期間限定メニューも存在感を放つ松屋。特にカレーは専門店に匹敵するほどの本格的な味付けで、Twitterなどウェブ上で話題になることが少なくありません。実は運営会社の松屋フーズは、2週間に1回ほどのペースで新商品もしくはキャンペーンを展開する戦略をとっています。期間限定の新商品はどう生み出されているのか、松屋フーズに話を聞きました。
楽天・三木谷氏「携帯キャリア」本格参入に遅れでも自信満々の根拠
オリジナル端末の投入も発表
楽天の三木谷浩史・会長兼社長は9月6日、10月に開始を予定していた携帯キャリア事業(MNO)について、当初は5,000人にサービスを限定して提供すると正式発表しました。会見前日の夜に、日本経済新聞が「楽天、携帯本格参入を半年延期 20年春に」と報じていたせいか、会見当日は100人以上のテレビカメラや記者が参加しました。本格的なサービス開始が当初の予定より遅れた格好ですが、三木谷氏はいつもの自信満々な様子でMNOのサービス概要を語りました。そのあふれる自信の根拠となるサービスの強みは、どこにあるのでしょうか。三木谷氏が説明した内容から探ります。
かつやとタッグ、幸楽苑「らーめんコロッケ」開発の台所事情
自社競合の不採算店舗を業態転換
ラーメンチェーンを展開する幸楽苑ホールディングス(HD)は、とんかつ専門店「かつや」などを手掛けるアークランドサービスホールディングスと業務提携すると発表しました。2社がタッグを組むことで、どのような相乗効果が生まれるのでしょうか。9月4日の記者発表会に出席した、幸楽苑HDの新井田昇社長とアークランドの臼井健一郎社長の説明から探ります。
「いきなり!ステーキ」がいきなりオイスターに手を出したワケ
3ヵ月間で8店舗に拡大
「牛肉は昔から人間のDNAの中にしっかり入っている。貝塚があるように、オイスターを食べたいというDNAもある」――。ステーキチェーンの「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長は、力強く語りました。同社は、一部店舗で始めたオイスターメニューの販売店舗を拡大。厚切りステーキを武器に爆発的な勢いで成長してきた同チェーンが、なぜカキに手を出すことになったのでしょうか。その狙いを決算説明会の内容から探ります。
ヒカキンは現金払い派?メルペイ「1億円キャンペーン」にユーチューバー起用のワケ
若年層に進まないキャッシュレス
巨額還元キャンペーンで決済サービス各社がシェア争いをする中、メルカリが「メルペイ」で、友人を招待すると1,000ポイントが付与されるキャンペーン「すすメルペイ」を開始したと発表しました。1人あたり最大1億ポイント(1億円相当)が上限。キャンペーンを告知するテレビCMには、ユーチューバーのヒカキンと、はじめしゃちょーを起用。2人のテレビCM共演は初といいます。知名度トップクラスのユーチューバーをなぜ起用したのか。その背景には、キャッシュレスへの移行が進まない若年層の利用を促したい思惑があるようです。
タピオカバブルに乗る「ドトール」、乗らない「サンマルク」
大手チェーンで対応が真っ二つ
若い女性を中心に「タピ活」という言葉まで生まれたタピオカドリンク。ブームに乗っかろうと、さまざまな飲食業態がタピオカ入り商品を発売する中、大手カフェチェーンでは参入するか否かの対応が分かれているようです。タピオカメニューの販売を始めたドトールコーヒーは売れ行きが好調で、一部店舗で品切れを起こすほど。一方、サンマルクカフェは「タピオカを売る予定はありません」とTwitterでわざわざ宣言しています。
タモリも愛した高低差エリア、森ビル“新ヒルズ”予定地を歩く
見どころは「日本一高いビル」だけじゃない
不動産大手の森ビルが8月22日、東京都港区で約30年かけて進めてきた再開発計画「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の詳細を発表しました。メインのタワーの高さは約330メートルで、完成予定の2023年3月末時点で大阪市の「あべのハルカス」(300メートル)を抜いて日本一となります。開発計画区域は、虎ノ門5丁目、麻布台1丁目、六本木3丁目の約8万1,000平方メートル。すぐ東側には東京タワーがそびえ立ちます。再開発で姿を変えつつあるエリアの周辺を歩きました。
日清食品の完全栄養食「All-in NOODLES」を食べてみた
新時代の「チキンラーメン」になれるか?
必要な栄養素を簡単に摂取できる「完全食(完全栄養食)」をうたう商品が各社から投入される中、日清食品は8月19日、中華麺タイプの新商品「All-in NOODLES(オールインヌードル)」シリーズを発売しました。完全食の商品は栄養素を盛り込むことを重視した結果、味は二の次になりがちですが、どのような商品に仕上がっているのか、コワーキングスペース「WeWork」の旗艦店「アイスバーグ」(東京都渋谷区)で開かれた試食イベントで味わってきました。
東京上陸「うんこミュージアム」、横浜から何が進化したのか
2ヵ所目で際立つ、うんこの魅せ方
「ナイスうんこ〜!」「ありがとうんこ〜!」――。まるで好プレーをしたスポーツ選手へのかけ声のように、気軽に「うんこ」と言い合えるアミューズメント施設「うんこミュージアム TOKYO 」。来場者数が4ヵ月で20万人を突破した「うんこミュージアム YOKOHAMA」に続く第2弾となる施設です。横浜駅前「アソビル」の施設とはどう違うのか、内覧会で確かめてきました。
「週休3日」でバズった、無人コンビニ「600」はどんな会社か
採用ページに応募殺到
水・土・日休みの「週休3日制」を導入しているから、毎日が「休日」か「休日明け」か「休日前」――。スタートアップ企業「600(ろっぴゃく)」の社長が投稿したツイートが、8万リツイート以上されるなど話題になっています。同社の事業内容は「ミニ無人コンビニ」の運営。どのようなサービスを提供している企業なのか、8月7日に開かれたメディア向け体験会の内容から探ります。
イケアが肉不使用の「植物由来」フードを強化する理由
食品が海外より売れる日本のイケア
スウェーデン発祥の家具ブランド「IKEA」を展開するイケア・ジャパンが、イケアレストランやビストロで提供するフードメニューで、植物由来の商品の強化を進めています。家具の販売のイメージが強いイケアが、なぜ植物由来のフードに力を入れ、消費者からも受け入れられているのでしょうか。同社のフードの担当者から話を聞きました。
1本30万円!「ワインボトル入り高級緑茶」は何が違うのか
それでも「儲けは出ていない」?
ワインボトルに入った1本30万円(税別、以下同)の超高級な緑茶「King of Green MASA Super premium」が発売されました。製造・販売を手掛けるのは、G20大阪サミットの夕食会で商品が使われた実績もある、ロイヤルブルーティージャパンという企業です。量販店で購入できる一般的なお茶と、30万円の高級茶は何が異なるのでしょうか。東京・六本木の旗艦店「ロイヤルブルーティー六本木ブティック・THE T BAR」で開かれた記者発表会の内容から探ります。
ヴィーガン食品で駅ナカ攻勢、「ビオセボン」13店舗目の新戦略
イオン御曹司が陣頭指揮
フランス発のオーガニックスーパー「ビオセボン」が、駅ナカ初出店となる新店舗を7月末にオープンさせました。東京メトロ・明治神宮前(原宿)駅構内にあり、商業施設「明治神宮前メトロピア」に立地しています。オーガニックの弁当や総菜、スイーツなどを手軽に購入できる店舗で、ヴィーガンに対応したオリジナルのサンドイッチを新たに投入しています。はたして駅ナカでヴィーガン食材は売れるのか、メディア向けの内覧会の内容から探ります。
「イグノーベル賞の装置」買える、講談社がクラファン参入
ブルーバックスが研究者支援
2012年にイグノーベル賞を受賞した、おしゃべりな人を邪魔する装置「スピーチジャマー」を自作できる――。そんなキットが手に入るかもしれない「新型クラウドファンディング」のプラットフォームを講談社が開始しました。その名は「ブルーバックス・アウトリーチ」。自然科学分野の研究者を応援するプラットフォームです。クラウドファンディングサービスが乱立する中、出版社が新たに始める狙いは何か、記者会見の内容から探ります。
若者の「ワックス離れ」はスクールカーストが原因だった?
ギャツビー新ブランド投入の裏側
少子高齢化の影響やヘアスタイルの「ナチュラル志向」を背景に、男性用整髪料市場の縮小傾向が続いています。「若者のワックス離れ」が指摘される中、化粧品メーカーのマンダムがスタイリング剤の新シリーズを投入することを発表しました。同社が着目したのは「目立ちたいわけではないけれど、自分らしく」したいという若者のインサイト(人を動かす隠れた心理)。どのような経緯で発売することになったのか、新製品発表会からその背景を探ります。
軽減税率対応で特需も?電卓メーカーの“そろばん勘定”
国内3社が新製品を相次ぎ投入
10月の消費増税に伴う「軽減税率」の導入を前に、電卓の新商品の登場が相次いでいます。いずれも、10%と8%の税率が混在する計算に対応しているのがポイントです。成熟化が顕著な国内の電卓市場に到来した、めったにない需要の大波。軽減税率に対応したモデルを扱うカシオ計算機、シャープ、キヤノンマーケティングジャパンに、それぞれの“そろばん勘定”を聞きました。