投資先として有望か、「タイ経済」の現状と今後を読み解く
2017年は5年ぶりの高成長
タイ政府は2月19日、2017年10~12月期と2017年年間の実質GDP(国内総生産)成長率を発表しました。結果は10~12月期が前年同期比4.0%増と、7~9月期(同4.3%増)からは減速したものの、2017年年間では前年比3.9%増と、2016年の3.3%増を上回り、5年ぶりの高水準を記録しました。政治の安定と経済活動の本格化が、こうした高い成長率につながっていると思われます。加えて、タイが直近で力を入れようとしているのがデジタル産業の推進です。経済の現状とデジタル産業推進に向けたタイの動きを探ってみましょう。
相場格言「落ちてくるナイフは掴むな」の後はどうする?
底値で拾う2つの投資法
相場格言は「落ちてくるナイフは掴むな」と教えています。「上げ百日、下げ三日」と言われるほど、下落相場は速いのが普通です。よって、今日が底値だと思って買っても、数日違ったら大きな損失になることもあり得ます。実際、2月のNYダウ平均株価は1日で1,000ドル以上も下落した日が2度ありました。その前日に投資していたらと思うと、ゾッとします。このゾッとした感じや「落ちてくるナイフは掴むな」という相場格言は、実生活でも炊事場で包丁を床に落とした経験のある人なら実感が湧くでしょう。ただし、落とした包丁が床から跳ね返って宙を舞っている間も危ないことに変わりはありません。相場でも株価がリバウンドしてきてしまうと、買いにくいものです。実際、NYダウはかなり戻していましたが、最近の4営業日で1,000ドル以上も下落してしまいました。そこで底値で投資する方法が必要になります。“床に突き刺さったナイフ”を見つける方法です。今回は2つの方法を紹介します。
1万円で運用するなら…お金の専門家が“独断”で選んだ運用先3
少額から始める投資への第一歩
-お金がたくさん欲しい-読者のみなさんのほぼ全てに共通する願いでしょう。でも、お金を増やすためにお金の運用をするにしても、投資をしたことがない人にとってはハードルが高いのも事実です。ただ、そうは言っても行動しなければ何も変わりません。投資というと、100万円とか300万円とか大きな金額をイメージしがちで、それだけ大きな金額だと、お金がなくならないか不安になってしまうのも事実です。では、1万円だといかがでしょう。1万円は多すぎず少なすぎずの金額です。もちろん、金額は、100円でも1000円でも3000円でも良いのですが、その金額だと増えるスピードは低いので実感が湧きにくいのと、投資先が限られてしまいます。今回は、筆者が独断で選んだ、月1万円から始めるお金の運用先を3つご紹介します。*運用は自己責任でよろしくお願いします。
自営業で先々の仕事が不安…資産構成を見直すポイントは?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する野瀬大樹氏がお答えします。55歳の自営業者です。同い年の公務員の妻と共働きですが、現在大学3年生の次男が卒業する頃に、妻は退職の予定です。現在の資産は、約3200万円ほどありますが、自分の仕事も先細り気味で若干将来が不安です。現在のキャピタルゲイン狙いの資産構成から、インカムゲイン狙いの資産構成へ少しずつ移していきたいと思うのですが、どのような方法が望ましいのでしょうか。NISAの活用方法も含めて教えていただけるとありがたいです。現在の資産内訳は、現預金が約3分の1、現物株が約1割、残りが投資信託です。投資信託の内訳は、国内株式45%、外国株式40%、外国債券15%です。家は持ち家ですがローンは返済済みです。よろしくお願いします。(50代後半 男性 既婚・子供2人)
完全リタイア前に家計と運用資産の見直しを行う意義
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する深野康彦氏がお答えします。2年程前に定年退職し、現在(62歳)は個人事業主として仕事を続けており、少なくとも65歳までは働くつもりです。子供は自立しています。資産運用は投資信託のみを行っておりますが、今後は株中心の投資信託から、REITや債券中心の投資信託にポートフォリオを変えようと思っています。その他も含め今後の資産運用方法についてアドバイスをお願いします。現在の収入・支出【収入】業務委託収入:年800万円、企業年金:年250万円、厚生年金:年200万円、合計:年1250万円【支出】総額:年960万円今後の収入の変化・今後予測される特別な支出今後、40万円程度の年収増が見込めます。今後予測される特別な支出は海外旅行程度です。退職後の収入・支出見込み2年程前に定年退職。現在(62歳)は個人事業主として仕事を続け、少なくとも65歳までは働くつもりです。保有する金融資産投資信託890万円、預金380万円です。現在の負債(住宅ローン・借
キャピタルゲイン目的は要注意!投資で心がけるべきこと
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する内藤忍氏がお答えします。フリーランスで生計を立てている35歳です。ここ数年でようやく収益が安定し、年収が700万円ほどになり、投資を考え始める段階になりました。まだ資産のない自分にとって、インカムゲインよりもまずはキャピタルゲインで資産形成を図るのがよいと思っています。しかし、今年に入って会社員からフリーランスに転向したため、リスクに慎重にならないといけないという認識も持っています。投資への入り口でつまづきたくないので、よいアドバイスをお願いいたします。(30代後半 独身 男性)
FPが20代で知りたかった、給料をもらって最初にすべきこと
お金を貯めるための3つの秘訣
社会人になって初めて手にしたお給料を何に使おうか、楽しみやら不安やらそれぞれ胸のうちがあることでしょう。今回は、筆者が20代前半に知っておきたかった、給料をもらったら最初にすべきことを、お伝えできればと思います。
お金のことを考えよう!と気づかせてくれる入門書
担当編集者が語る書籍シリーズ
日常生活や生き方を通して、お金の価値観・人生観を考えるきっかけになるような話題の本をMONEY PLUS編集部がピックアップ。書籍の担当編集者に読みどころやこだわり、制作秘話などを語っていただきます。今回は、竹川美奈子著『とってもやさしいお金の増やし方』をご紹介します。
資産運用は、いざという時のお金の準備と税制優遇制度から
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する井戸美枝氏がお答えします。高校卒業して以来、約5年ほど働いていた会社を昨年退職しました。そこで持株と企業型の確定拠出年金をしていました。株は約170万円前後ぐらいで300株。年金は10万弱です。ご相談ですが、株は売却をして他の銘柄や投資信託を考えていますがどれを選べばいいかわかりません。売るタイミングがいつなのかもわかりません。確定拠出年金は個人型に切り替えて運用する予定ですが、こちらもどの銘柄にしたらいいかわかりません。運用費は1万~1万5千くらいで考えてます。さらに、つみたてNISAにも多少興味はありますが内容があまり理解していません。iDeCoと両方やるのは負担が大きいでしょうか? ご指南お願いします。今の会社は1年ぐらいしか働かないとおもいます。〈収入〉・前職年収:350万円程度・現職年収:180万円ぐらい・手取:15万円前後(ボーナスはほぼない)・支出:10万円前後〈支出〉・実家に5万円・携帯代:1万円・医療費:
3年で226億円投資、「ロイヤルホスト」はどう変わる?
目指すは“12期連続”の経常増益
9期連続の経常増益――。消費者の節約志向や人件費・原材料費の上昇という逆風が吹く外食業界にあって異色の連続成長を遂げているのが、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」などを運営するロイヤルホールディングス(HD)です。2017年12月期も経常利益は前期比16.3%増の60億円と、会社側の従来予想(56億円)を上回って着地。ロイヤルホストが3億円弱の増益となったほか、機内食事業で5億円強、ホテル事業で2億円強の前期比プラスとなりました。しかし、決算発表翌日の同社の株価は前日比で2.8%の下落。日経平均株価が同1.5%の上昇となる中で、逆行安となったのです。好業績なのに、株価はなぜ下落したのでしょうか。その背後には、ロイヤルHDが描く壮大な野望がありました。
何年後にいくら作りたいのか、老後資金も目標設定が大事
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する花輪陽子氏がお答えします。子どもが生まれたことをきっかけに支出・貯金・投資の割合について考えていきたいなと思っています。これまでは夫と私はそれぞれ財布は別にして、それぞれがどれくらい稼いで支出しているか把握・干渉していません。以下が金融資産や主な支出などです。・手取り:私30万(自営業)、夫45万(大手会社員)・夫婦貯金:約1000万(二人で月30万円貯金中)・個人貯金:私は約500万、夫は不明・保険:私は貯金が貯まったことをきっかけに貯蓄型生命保険が約400万(全期前納で払込済み。現在2年目)。夫はまだなし・投資:私は約100万(ロボアドバイザー、アメリカ株、不動産のソーシャルファンディングなどを中心に約1年ほど運用中。基本は長期運用を考えていて個人貯金から毎月10〜15万円程投資しています)、夫は確定拠出年金を満額、ビットコイン、投資などを多少している様子です・ローン:家は親の資産なため家賃もローンもかかりません・支出
リバランスの目安は年1回、資産運用の9割が資産配分で決まる
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナー(FP)が答えるFPの家計相談シリーズ。今回はプロのFPとして活躍する花輪陽子氏がお答えします。私は現在28歳の会社員です。株主優待の強い株をメインに12年程運用をしており、現在資産が1350万です。以下が内訳です。・日本株式:600万・投資信託:200万(日本100万、海外100万)・ロボアドバイザーによる海外投資:100万・円預金:300万・仮想通貨:150万長期的な安定運用を目指しており、運よく毎年6〜7%ほど利益が出ています。日本株は軒並み値上がりしているのですが、このまま持ち続けた方がよいのでしょうか?それともリスク分散のために日本株式を売り、海外系のものを買いバランスを取るべきでしょうか?その場合どのようなものを買えばよいかアドバイスが欲しいです。年収は額面490万ほどで、一人暮らし(家賃、光熱費会社持ち)、生活費は月11万ほどです。よろしくお願いします。(28歳 男性 未婚)
クーポン3月復活、「すかいらーく」反転攻勢の勝算
2ケタ減益でも強気の姿勢を堅持
「11年間のファンド経営が終了し、すかいらーくは新しい時代に入りました」――。2月14日に開かれた2017年度の決算説明会で、すかいらーくの谷真社長はこう宣言しました。しかし、強気の言葉とは裏腹に、同年度の業績は、本業の儲けを示す営業利益が前年度比で1割のマイナスという状況でした。それでも、谷社長は「事業の根幹に問題はない」と言い切ります。2ケタ減益にもかかわらず、強気の姿勢を崩さないすかいらーく。その背景には、どんな事情があるのでしょうか。
相続した親の遺産、できるだけ低リスクで安定運用するには
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は伊藤英佑氏がお答えします。親が亡くなって、遺産を相続しました。どのような投資が望ましいかアドバイスを頂ければ幸いです。相続は普通預金3000万円、海外投信2500万円ほどです。海外投信がアメリカのリートで、今年に入ってから下がってきました。もう一つはアジアオセアニア地域の国外投信でいずれも基準価額が高配当のため購入時より下がっています。こちらを売るタイミングを見て、よりリスクの少ない安定したものに変えたいと考えています。あまり投資の知識がないので、アドバイスよろしくお願いいたします。(51歳 未婚 女性/自営業 一人暮らし )
カモからの借金を、ネギからの借金で返す話
お金のことば10:ポンジスキーム
「ある水曜日、サギ君は5万円が必要になりました。そこでサギ君は、昔からの友人であるカモ君にこう持ちかけました。『5万円を貸してくれない?次の土曜日には返すから』。こうしてサギ君は、カモ君から5万円を借りることができました。ところがサギ君は金欠が解消しないまま土曜日を迎えてしまったのです。そこでサギ君は、やはり昔からの友人であるネギ君にこう持ちかけました。『5万円貸してくれない?次の水曜日には返すから』こうしてサギ君はネギ君から5万円を借り、カモ君には5万円を返しました。しかしサギ君の金欠はまだ解消しません。そこでサギ君は次の水曜日にカモ君を呼び出して……」これはベンガル人作家チャクラボルティの短篇『カネが必要なら借りろ』の冒頭を筆者が独自に翻案したものです(参考:日経サイエンス2014年9月号「経済に潜むポンジ詐欺」)。物語はこのあと水曜日のやりとり(カモ君から借りた5万円でネギ君からの借金を返す)と土曜日のやりとり(ネギ君から借りた5万円でカモ君からの借金を返す)とが不毛に繰り返されることになります。しかしある出来事で物語が急展開するのですが……続きは後ほど。今回の記事では、この物語
投資は自分年金づくり、フリーランスに重要な投資の心構え
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は野瀬大樹氏がお答えします。音楽関係の仕事で生計を立てている35歳です。ここ数年でようやく収益が安定し、年収が700万円ほどになり、投資を考え始める段階になりました。まだ資産のない自分にとって、インカムゲインよりもまずはキャピタルゲインで資産形成を図るのがよいと思っています。しかし、今年に入って会社員からフリーランスに転向したため、リスクに慎重にならないといけないという認識も持っています。投資への入口でつまづきたくないので、よいアドバイスをお願いいたします。(30代後半 独身 男性)
投資に仮想通貨…今人気の「お金・投資本」ランキング
フィンテック関連本が多数ランクイン
前回の「今売れている『お金・投資本』ランキング(2017年7月~9月)』から、早いもので3か月が経ちました。その間に、日経平均株価の急変動、またビットコインをはじめとした“新しいお金”=仮想通貨の価格が乱高下。仮想通貨の急な値上がりで1億円単位の資産を手にした「億り人」と呼ばれる人たちが現れる一方、1日で4割近くの急落なども起きており、メディアでも「ビットコイン」「仮想通貨」といったキーワードを日常的に目にするようになりました。それでは、全国の書店ではどのような「お金・投資関連本」が売れていたのでしょうか? 直近3か月(10~12月)の売上ランキングを発表します(日販 オープンネットワークWIN調べ/括弧内は前回の順位との比較です)。
もし生涯独身だったら…ゆとりある老後に必要な貯金額
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は花輪陽子氏がお答えします。東京在住の会社員です。婚活をしているもののなかなか結婚の予定がなく、このまま独身であった場合のお金が不安です。貯金はしていますが、投資をもう少しやっていきたいと思っています。現在の私の資産状況は以下のようになっています。・手取り月収:20万(財形3万)・家賃:6万(賃貸)・財形貯蓄:700万(年3%利息)・普通貯金:250万・株:35万・確定拠出年金:月15,000円投資信託がいいかと思っていますが、どういう割合でやっていけばよいか、普通貯金をどの割合で投資に回したらよいか。ぜひ教えてください。(33歳 未婚 女性)