利回り9%のJ-REITは買いか?
長期の資産運用に比較的向いている
オフィスビルや商業施設、倉庫、レジデンスなどの不動産物件を組み入れて、その家賃収入を分配金にするJ-REITの利回りが上昇しています。そのなかには9%という高利回りのファンドもありますが、はたして危なくないのでしょうか。検証してみたいと思います。
2025年も続く食品の値上げ…世界と広がる賃金格差はどのくらいあるか
OECD加盟国平均を下回る日本の賃金
キャベツの価格が高騰しています。農林水産省が2024年12月23日から25日までの3日間を調査したところ、平年の3.3倍、平均価格は1kgあたり453円と高値が続いています。キャベツの平均価格は2024年11月以降、7週連続で平年の2倍以上の高値が続いています。
全国民をがっかりさせたはずのフジHDの株価が急騰! 考えられる2つの理由は?
株主総会では歴史に残るドラマが起きる可能性
2024年末に発覚した中居正広氏の女性トラブルは、フジテレビ社員の関与が疑われる報道により、同社の信頼を揺るがす事態となりました。
2025年、株主優待の実施企業は過去最多か【新設した5銘柄】を紹介
優待実施企業は1525社
約2年前からこちらの記事内で株主優待の動向について時折触れています。2022年辺りにオリックスやJT、マルハニチロなど株主優待の廃止を発表する企業を取り上げました。参考記事:オリックスにJT、マルハニチロも…株主優待の潮目、廃止増加の背景とは要因は、株主優待による企業側の負担が大きく、海外投資家や機関投資家によるコーポレートガバナンス・コードが浸透する中で、株主還元の手段を配当金や自社株買いを重視する要求があったように感じます。
一見好決算も株価は対照的な「ユニクロ」と「無印」、明暗を分けた要因とは?
両社の明確な違い
ほぼ同時期に25年8月期第1四半期決算を発表したファーストリテイリングと良品計画。どちらも日本の小売業を代表する企業であり、グローバルでも存在感を放っています。両社はともに増収増益を達成しながらも、決算発表翌日の株価の動きは対照的でした。良品計画は6%以上の上昇を見せた一方、ユニクロを展開するファーストリテイリングは6%以上の下落を記録。なぜこのような明暗を分ける動きとなったのか、決算内容を深掘りします。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬が引き下げ! 巳年相場の傾向とは?
相場格言「辰巳天井」とは?
米国市場は2024年12月以降S&P500やナスダック指数が過去最高値を更新し非常に堅調な動きとなっています。
2025年相場で人気化必至!? 超有望の5大テーマを探る
地方創生、軍事、データセンターまで
2024年は、年初から半導体関連株が相場を牽引しました。しかし、夏以降はその半導体株が息切れしたことで、日経平均株価の上昇もストップします。その後は、日米の選挙や中央銀行による金融政策が全体相場を翻弄。年後半は、中東での地政学リスクの高まりや世界各国の政変など相場の波乱要因が多く、日本の株価も不安定な動きが続きました。しかし、1年を通してみると、日経平均株価は年初の3万3000円から4万円を大きく超える水準まで上昇するなど、総じて好調といえる年でした。当然ですが、株式相場は2025年も動きを止めることはありません。その動きの中で、数多くの注目テーマが生まれ、そして消えていくことになるでしょう。それでは、2025年はどんな相場テーマが人気化するのでしょうか。今回は「2025年注目の相場テーマ」を探っていきたいと思います。
日経平均は4万7000円程度まで上昇するか【2025年日本株相場の展望】
気になる欧州・中国のリスクとは
米国のトランプ次期大統領の政策の影響が不透明ながらも、IMFの世界経済見通しによると2025年の世界経済は3%強の成長が見込まれています。世界的にインフレが鎮静化し、中央銀行は金融緩和を進め、グローバル景気は緩やかに回復基調を辿るというのがメインシナリオです。そうした環境下、「グローバル景気敏感」とされる日本の上場企業の業績は底堅く推移するでしょう。
ソニーGによる買収報道でKADOKAWA株が急騰、そして急落…投資家はどう動けばいいのか
噂で買われ、事実で売られる
2024年11月19日、KADOKAWAがソニーグループによる買収協議の報道を受けて株価が急騰。しかし、その後の第三者割当増資の発表で急落しました。このような急騰急落時に、投資家はどうするのがよいのか、その背景と対応策を解説します。
決算好調な「くら寿司」&「スシロー」、株価は明暗が分かれる結果に…要因は、株主優待と寿司ネタ?
インバウンドが喜ぶ仕掛けを作るも…
画像:くら寿司「2024年10月期決算短信〔日本基準〕(連結)」2024年12月11日、くら寿司(2695)が、2024年10月期の本決算発表を行いました。①売上高234,950(百万円)②前年比11.1%でこれは過去最高を更新です。③営業利益も5,699(百万円)、④前年比132%と、大幅な増益となっており、文句なしの着地。とくに売り上げの80%近くを占める国内が好調で、業績を押し上げています。ところが、決算発表翌日には、株価は-15.8%と大きく下落しました。その理由は、ふたつあります。
株式は「長期保有」にメリットが生まれる傾向にある? 政策保有株式の売却、自社株買い企業増加の影響とは
優待内容だけでの購入は要注意
2024年は自社株買いを行う企業が増加し、11月上旬においてすでに6兆円を超える買い越しとなっています。過去最高記録だった2023年の約4兆9000億円を上回る金額です。
自社株買い、増資、売り出しは投資チャンスになりやすい? 株価に与える影響
ほぼ確実に株価に影響を与える材料
株価は、長期的に見れば、利益の成長に比例します。それを信じるならば、投資家はその会社の利益の変動のみを注視すればよいことになります。ところが、そうは簡単にいかないのが株式投資のむずかしさ。短期的には、さまざまな雑音によって上げたり下げたりしますので、その理由が分からない投資家は、右往左往します。
「一風堂」「町田商店」「山岡家」ラーメン銘柄、御三家は株価も業績も一人勝ち状態 頭一つ抜けているのは?
3社の今後の株価はいかに
めっきり寒くなってきて、外出先でも温かいものを食べたくなります。まっさきに思いつくのは、ラーメンですが、相変わらずインバウンド客で混み合っており、なかなかありつくことができません。これからさらに繁忙期に入るとなると、人気のラーメンにありつくためには、長時間、行列に並ぶ覚悟が必要です。そうなると、ふたたびラーメン銘柄の動向が気になってきます。この連載では、ラーメン御三家として力の源HD(3561)、ギフトHD(9279)、丸千代山岡家(3399)を過去2回、2023年8月と12月に取り上げています。そこからほぼ1年たちましたので、3社のその後をチェックしてみましょう。株価が大躍進したラーメン株、御三家に伸び代はまだあるのか?(2023年8月掲載)秋まで株価が大躍進のラーメン株、御三家の順位に変動。業績は好調なのに株価が下げ止まらない原因とは?(2023年12月掲載)
次の食品ブームは「焼き芋」? 個人投資家が【ドンキ】に目を付けた理由
海外での伸びも期待
グラノーラ、タピオカ、高級食パン…。こういった食品ブームが起こったときには、必ずといっていいほど株価が暴騰する銘柄があります。グラノーラはカルビー(2229)、タピオカは神戸物産(3038)、高級食パンは、OSGコーポレーション(6757)。ブームの恩恵を受ける銘柄をいち早く見つけた先回り投資は、投資家冥利につきます。じつは今、次の食品ブームがじわじわと起きています。それに気づいたのは、6月に発売された四季報夏号のイーサポートリンク(2493)の記事欄でした。「【開拓】農業支援は東南アジアの焼き芋ブームでサツマイモ販売に注目」とあり、「焼き芋ブーム?」とページをめくる手が止まりました。
損害保険大手、トヨタグループも…「政策保有株式」の売却で株主還元が進む?
様変わりする企業体制
3月期決算企業、約2500社の決算発表が10月下旬から続いていました。今回は決算発表と同時に自社株買いを公表する企業がより一層増えました。2023年、東証が上場企業に促した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の公表以降、株主還元策を積極的に行う企業が増加傾向にあります。
米国株の「バフェット指数」が過去最大に!今買うと割高?指数の活用について解説
知って役に立つ4つの指数
「投資の神様」と称されるウォーレン・バフェット氏の名前が付けられている「バフェット指数」をご存知でしょうか。今年9月末時点で、米国株のバフェット指数がおよそ2倍と、過去最高となったことが報じられました。このことが何を表すのか、強いアメリカ株の値動きは続いていくのかなどについて今回はお伝えします。
有望銘柄を意外な安値で仕込めるチャンス? 2024年末のIPOラッシュがバーゲンセール状態と考えられる理由
大型新規上場が続く
2024年も年の瀬が近付き、「IPO(株式の新規上場)ラッシュ」の季節がやってきました。今年のIPO市場はいま一つ盛り上がりに欠ける状況が続いています。しかし、今年のIPOラッシュでは、有望なIPO銘柄をバーゲン価格で仕込む千載一遇のチャンスとなるかもしれません。今回は、その理由をお話しましょう。
西の「京阪」東の「相鉄」、インバウンドで好調な中堅鉄道会社の決算&株価騰落率を比較
見過ごされたインバウンド銘柄を探る
2024年は、3月、6月、11月と3度、関西方面へ出かけ、その都度、大阪・京都の外国人観光客密度の高まりを感じました。株式市場の投資テーマとしてのインバウンド銘柄は、散々物色されており、いっときの熱狂は若干落ち着いた感があります。とはいえ、国を問わず世界各国から訪れる人たちを見ていると、今後もじりじりと海外旅行者数は増え続けるであろうと確信を持っています。観光地の賑わいを見るたび、やはりインバウンド銘柄は、何か長期保有しておきたいという投資家魂がうずうずします。直近11月に関西を訪れたときは、大阪から京都まで京阪電車で移動しました。というのも、極めて個人的な事情ですが、京阪電車を借り切って行われるイベントに参加したためです。そこで初めて乗車したのですが、地元の友人曰く、京阪ではよくそういったイベントが行われているとのこと。大阪から京都までは貸切でしたが、復路は一般車両に乗車。そこで感じたのは、私鉄にもかかわらず外国人が多いこと。JR各社はインバウンド銘柄として早くから目をつけられていましたが、私鉄となるとそこまで規模が大きくないため、案外見過ごされているように思います。考えてみれば、イ