高配当利回り銘柄に遜色ない数値を出す「J-REIT」それでも売り一色の冴えない事情とは?
新NISAの影響か
このところ調整ぎみの東京株式市場ですが、3月には日経平均株価が4万円に乗せるなど、堅調な推移が続きました。このように、株式市場は堅調に推移しているなか、不振を極めていたのがJ-REIT市場です。高配当利回り銘柄投資が注目を集めているにも関わらず、それとは何の遜色もない分配金利回りを出しているはずのJ-REITには買いが入らず、売り一色の展開が続きました。
業績好調のペット関連企業、でも株価は冴えず…その中でも大きく上昇している企業は?
株式市場では、目立ったテーマになっていない
週末の早朝、近所の公園に出かけると、犬の散歩をしている人をたくさん見かけます。たいていの犬が、お洋服を着ており、下手をすると人間の洋服よりもお金がかかってそうです。ここ数年、とくにコロナ禍以降、ぐっとペットを飼う人が増えました。自宅にいる時間が長くなったため、そこに癒しを求めるのでしょうか? わたしの友人は、一人暮らしを長く続けていたところ、実家で犬を飼うことになり、犬と一緒に暮らしたいため、実家に戻りました。そういえば、最近は、犬と一緒に泊まれるホテルも増えています。中には、犬と一緒に回れるゴルフ場もあるとか。ちなみに犬の生涯飼育経費は約250万円です。ペットの長寿命化が進んでいることを考えると、さらに増加しそうです。ペット熱が高まる中、実際、ペット関連銘柄の業績はどうでしょう?
最もホットな相場テーマの1つ「宇宙ベンチャー」関連って有望なの?
株式投資で夢を買う!
2024年1月から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしたこともあり、株式投資に関心を持つ人が増えています。定期的にきまった額を投資する積立投資によって、着実に資産を増やそうと考える投資家が増えたことは、株式相場にとってもプラスです。そんな“着実に資産を増やす”という目的とは別に、一気に資産を増やす可能性があるのも、株式投資の魅力の1つ。多くの人々が注目する相場のテーマに乗った銘柄には、比較的短い時間で資産を数倍にできる「夢」があります。今回は、いま最もホットな相場テーマの1つとされる「宇宙関連」について触れましょう。
苦戦が続く「クックパッド」新規事業と決算説明資料から見える変化の兆しとは?
10倍株ならぬ、10分の1株に…
料理レシピサイトのはしりであったクックパッドは、ここのところずっと苦戦を強いられています。業績は2021年12月以降、3年連続で赤字が続いており、株価は2015年に高値2,880円をつけてから一方的に下がり続け、いまや200円を割るレベル。10倍株ならぬ、10分の1株となっています。画像:TradingViewより
「圧倒的な説得力」バフェット氏が注目する日本の【5大商社】決算と株主還元策を解説
バークシャー・ハサウェイは9.9%まで買い増す可能性も
先々週、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの年次株主総会が開催されました。その中で、バフェット氏は日本の大手商社株の投資機会に「圧倒的な説得力」があったと語りました。読者の中には、バフェット氏が日本の商社株に投資をされている事をご存じの方も多いと思いますが、もう一度ここで振り返って見たいと思います。2020年8月末、バークシャー・ハサウェイが日本の5大商社である、伊藤忠商事、 丸紅、 三菱商事、 三井物産、 住友商事株を各5%超取得したことが判明しました。その後、2022年11月に「変更報告書」が提出され、発行済み株式数の6%超まで買い進めた事が判明しました。同時に、株価次第では、発行済み株式数の9.9%まで買い増す可能性があると発言しました。今年2月に株主へ宛てた書簡で保有比率が約9%に達した事がわかっています。絶妙な商社株の購入で、次の銘柄探しなど話題はつきません。先日も、円建て社債2,633億円発行しましたが、この資金で日本株を購入するのではないかとの予測も広がっています。しかし、現在のところ5大商社以外に投資をした形跡は見られません。そこ
コロナでノックアウト状態だった紳士服業界が浮上!? 中でも「AOKI」が頭一つ抜きでてる理由とは
パジャマスーツ、エンタメ事業が好調か
沈みゆく運命と目をかけていなかった紳士服業界が、もしかしたら2024年は注目セクターになるのかもしれない。そう感じたのは、5月1日に紳士服では業界2位のAOKIホールディングスが、24年3月期の通期予想の上方修正を行なったからです。
オルカンやS&P500に影響…決算で好業績を発表&今後決算が注目の米ハイテク株3社!背景を解説
鍵はAI事業
日米共に決算シーズンを迎えています。今回はその中で好業績を発表した米国企業や今後決算が注目される企業を紹介したいと思います。
「日経平均4万円台を回復」はそう簡単にはいかない…日本株相場を取り巻く懸念材料とは?
日本株はまさに「内憂外患」の状況
イスラエルによるイランへの報復攻撃のニュースで日本株相場が急落した4月19日から、間もなく2週間が経ちます。同日に日経平均は一時1300円余り下げ、3万7000円の大台を割り込む場面もありました。その後、株式相場は落ち着きを取り戻し、日経平均は3万8000円台まで値を戻しています。しかし、この先も順調に戻りを辿り、4万円台を回復できるかというと、そう簡単にはいかないだろうというのが筆者の見方です。というのも、ここにきて日本株相場を取り巻く懸念材料が目立ってきたからです。
中古車買取販売「ガリバー」がサプライズな新年度予想、2024年は熱い年になる?
物価上昇による影響も
2023年は中古車業界にとっては苦難の年でした。中古車販売大手ビッグモーターが、事故車両の修理時に車を故意に傷つけ、損害保険各社に請求する自動車保険の保険金額を水増ししていたことが発覚。過度な営業ノルマなど社内の風土についても批判が高まりました。その影響で、中古車販売会社のイメージは一気に悪化し、業界全体が大打撃を受けました。2022年の中古車業界は、半導体不足で新車の販売が減少し、その影響で中古車の「タマ不足」が深刻化。2022年の国内中古車販売台数は前年比6%減でした。2023年は、新車の生産回復につれ、少しずつ「タマ不足」が解消され、中古車販売も回復しつつある矢先の出来事に、業界関係者はさぞやショックだったことでしょう。
地味な銘柄「三菱鉛筆」1年前から株価が1.7倍&増配を発表、業界1位「パイロット」に迫る勢いの要因は?
新NISA銘柄としても魅力的
約1年前にこの連載で取り上げた三菱鉛筆、地味な銘柄だけに市場でもそれほど話題に上りませんが、気づけばこの1年で株価は1.7倍にも上昇しております。参考記事:海外での売上が伸長!業績好調な老舗の筆記具メーカー・三菱鉛筆は過去最高益を超えられるのか? 紹介したときは、ちょうど2022年12月期の本決算が発表された直後で、売上高68,997(百万円)、前年同期比+11.5%、営業利益9,243(百万円)、前年同期比+22.9%と二桁の増収増益で着地とすばらしい実績でしたが、同時に出された新年度予想は、売上高70,500(百万円)、前年同期比+2.2%、営業利益9,500(百万円)、前年同期比+2.8%で、伸び率に物足りなさを感じていました。
プライム市場の時価総額は900兆円超えで過去最高に!時価総額を伸ばした企業は?
一方で減らした企業も
2023年度の株式市場は日経平均が3月末の終値で4万円を突破するなど躍進の1年となりました。株価上昇の要因は東証が上場企業に促した「資本コストや株価を意識した経営の実現」により、企業の変革を先取りした事や、円安の進行による企業業績の改善が大きかったように思います。2023年3月末に2万8041円だった日経平均は、2024年3月末には4万0369円で終了し、実に1万2328円(43.9%)の上昇となりました。そのうち2024年に6905円高となっています。特に2024年に入ってプライム市場の売買代金が4兆円を超える大商いとなっており、多い時には7兆円に迫る日もあります。今回は、2023年に大きく時価総額を伸ばした企業や減らした企業を取り上げたいと思います。私は日経平均が4万円の大台を突破した事よりも、プライム市場の時価総額が900兆円を超え、過去最高の時価総額となった事の方が、個人投資家にとって意味があると考えています。
上方修正の「ビックカメラ」下方修正の「ヤマダデンキ」何が家電業界トップ2の明暗を分けたのか
ともに家電に偏らない方針
桜の見頃の季節が過ぎ去り、一気に春めいてお出かけが楽しい時期となりました。街角には、ますます外国人旅行者の数が増えたように感じます。日本を訪れるにも、ちょうどよい気候なのかもしれません。インバウンド関連銘柄は、引き続き明るい見通しになりそうです。じつは、ビフォーコロナとアフターコロナでは、インバウンドの関連銘柄にも変化がありました。コロナ前は、インバウンドの花形であった家電量販店が、コロナ後には、期待したほど回復していません。その大きな要因は、家電を爆買いしていた中国人観光客数が戻っていないためです。観光庁の「訪日外国人消費動向調査」によると、コロナ前の2019年の中国人観光客の旅行消費額は17,704億円で全体の36.8%を占めていました。2023年は7,604億円と半分以下の消費額で、全体の割合も14.3%と落ち込んでいます。では、コロナ禍で家電量販店が大きなダメージを受けたかというと、じつは真逆でした。巣篭もり特需特需の恩恵で、過去最高益を更新する家電関連企業も続出しました。たしかにわたしも、コロナ中に、洗濯機と冷蔵庫を買い替えました。家にいる時間が長いため、暮らしを豊かにするも
企業が続々と中期経営計画を発表!発表後に株価が上昇した企業は?
開示情報の内容も紹介
2024年4月3日、岸田総理は、総理大臣官邸でコーポレートガバナンス改革の推進に向けた意見交換を行いました。総理は、意見交換を踏まえ「東京証券取引所から報告いただいたように、上場企業にPBR(株価純資産倍率)等の資本コストや株価を意識した経営の実現を要請し、今年から、対応を進める企業の一覧の公表を開始しています。日本企業の稼ぐ力を更に強化するために、いまだ第一歩が踏み出せていない企業においても、投資家との対話を通じ、企業価値の向上に向けた取組を着実に実践に移すことが重要です」と語られました。また、来年4月からは、プライム市場上場企業に重要情報の英文開示を義務化し、海外からの投資を呼び込むための指針なども示されました。
迷惑行為から復活の「くら寿司」ともに好調な日本と北米どちらに投資をする?
株価の割安さを測るPERは日米で割高
2023年は、回転寿司チェーン店にとっては災難な年でした。1月に「スシロー」を運営する「あきんどスシロー」で、醤油ボトルや湯呑みを舐めるなど迷惑行為を行った動画がSNSでアップされ炎上。また、4月には「くら寿司」でも同様の事件があり、回転寿司チェーン店に対するネガティブな印象が日本中に広がりました。それまでわたしも娘たちと何度か地元のくら寿司に足を運んでいますが、その後は、なんとなく気が向かず外食の選択肢から除外していました。当然、投資対象としても監視から外していましたが、先日、たまたま目についたくら寿司の株価が、きれいに上昇しており、俄然興味が湧いてきました。
アフターコロナも好調のオフィス家具「オカムラ」「イトーキ」株価に開きがあるのはなぜ?
2社ともに上方修正をしているものの…
先日、オフィス家具のレンタル料が上昇しているという新聞記事をみかけました。食料品や日用品、宿泊費、光熱費などの上昇は、肌感としてもありますが、オフィス家具のレンタル料にまでインフレの波が襲いかかっているとは、考えが及んでいませんでした。記事によると、事業拡大にともなって人材採用を増やし、オフィス家具を増やす企業からの引き合いが多いとのこと。
食品値上げがまた加速…1月から7月までに6433品目も!国産ウイスキーは最大2倍超に
「響30年」は16万から36万円へ…
国産ウイスキーの人気が高く値段が高騰しています。海外オークションでは「山崎55年」に8000万円超の値段がつくなど耳を疑うような話もあります。「白州」「響」などの人気も高まり、サントリーの「白州12年」「響17年」などは現在、原酒不足のために販売が休止されています。
日経平均株価の史上最高値更新はユニクロと米エヌビディアのおかげ?
史上最高値更新のカラクリとは
年初から急上昇が続く日本株。日本を代表する株式指数の1つ、日経平均株価は2024年2月22日、1989年のバブル時に付けた史上最高値3万8915円を更新しました。さらに、4万円の大台を突破するなど快進撃を続けています。史上最高値の更新は一般向けの情報番組などでも取り上げられたので、「株を始めてみようかな」と考える方もいるのではないでしょうか。たしかに、日本株は年初から歴史的な上昇相場を描きました。ただ、「日経平均株価の史上最高値更新」については、あるカラクリがあります。今回はそのカラクリにスポットを当て、史上最高値更新の裏側に迫りましょう。
食品メーカーで株価上昇の波に乗れていない「亀田製菓」決算で巻き返すもさらなる成長のカギとは?
鍵を握るのは、2022年に就任したCEO兼会長
2023年度は、食品業界の株価が堅調でした。業種別の騰落率は30%で、日経平均の28%を上回っています。2022年は、円安による原材料高、光熱費高、人件費高の三重苦で利益が伸び悩みましたが、2023年度は、価格転嫁に成功し、利益率が改善した企業が多かったためです。ただし、食品メーカーの中でも、株価上昇の波に乗れていない企業も一部あり、そのうちの1社が亀田製菓です。