老後資金「早死にするから大丈夫」と言う人へ、長生きした場合の具体的なお金の必要額を解説
希望寿命は約77歳でも現実は甘くない
「〈人生100年時代〉と言われ、老後資金などの備えについてしっかり考える必要がある」と私は話をしたり、書いたりしています。その反応として「オレは、大丈夫。きっと早死にするから」との反論をよく耳にします。私は思わず「早死にするという根拠は何ですか?」「あなたは余命宣告でも受けたのですか」と言ってしまいたくなります。そんなときには、「残念ながら、希望通りに早死にをすることができないかも知れません。その場合はどうしますか」と問いかけます。人の寿命は誰にもわかりません。もしかすると希望通りに早死にできるかも知れませんが、平均寿命で考えれば、半数の人が男性は81歳、女性は87歳まで生きているわけです。また男性の4人に1人は90歳まで生きる計算です。さらに言うならば平均寿命は年々延びているのです。「早死にするから大丈夫」と言っている人に、長生きした場合の具体的なお金の必要額を解説します。
「人に迷惑をかけずに生きる準備で精一杯」46歳独身男性の老後資金計画
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、46歳、会社員の男性。2年前に本連載でアドバイスを受けた相談者。アドバイスにしたがい資金計画を改善したものの、まだ不安が払拭できないそうです。現状の資金計画へのアドバイスは? FPの渡邊裕介氏がお答えします。 2年前、2019年7月に本サイトにて渡邊裕介さまにアドバイスを頂いた者です。貴重なアドバイスを頂きましてありがとうございました。2年前に指摘された事を考慮しながら、老後に向けて色々と動き出してみたのですが老後の不安が収まらず、改めて質問させていただきました。85歳まで生きる想定で老後の人生設計を検討した際、今考えている資金繰りでなにか見落とし等はありますでしょうか? また、何かアドバイス等がありましたらご教示いただければと思います。漠然とした質問にはなりますが、このまま老後に向けて意図しないイベント等もあるかとは思うのですが、老後に向けてのアドバイス等をいただければ幸いです。将来、人や行政に迷惑を掛けないように生きていくための準備で精一杯
教育ローン返済と老後資金、どちらが優先?自分の将来を考え始めた47歳シングルマザー
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、47歳、会社員の女性。シングルマザーとして子どもを大学に行かせた相談者。そろそろ自分の将来のことを考え始めたいといいますが、教育ローン返済と老後資金づくり、どちらを優先させたら良いのかと悩まれています。家計再生コンサルタントの横山光昭氏が運営する『マイエフピー』のFPがお答えします。 シングルマザーです。子どもが大学を卒業し、就職しました。もう、金銭的にも面倒をみる必要もないと思いますので、そろそろ自分の将来のことを考えたいと思っています。子どもを大学に行かせるために、教育ローンを3つ利用しました。現在の毎月の返済額は3万7,000円。あと6〜7年で完済できる予定です。この状況で老後資金も作っていかなくてはいけないと思っています。老後資金を貯めることが先なのか、教育ローンを完済することを優先すべきなのかが気になっています。また、貯蓄や返済スピードを上げるための家計の見直し方も知りたいです。また、住宅は賃貸です。老後に向け、購入することを検討し
30代世帯年収1000万、退職金なしの夫婦。住宅ローン・教育費・老後資金の貯蓄プランは?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。 今回の相談者は、36歳、会社員の男性。退職金がないため、老後資金が心配な相談者。住宅ローンの完済予定は71歳、これから子どもも欲しいといいますが、どんなマネープランを立てればいいでしょうか? FPの高山一惠氏がお答えします。 今の会社は退職金制度がないため、老後の資金が心配です。また、36歳にして住宅を購入し、住宅ローンを35年(変動)で組みました。完済予定が71歳になるため、65歳定年時までに完済したいと思っています。今は共働きで世帯年収は1,000万円程度のため、貯蓄もできていますが、今後子どもも最低1人は欲しいと思っていますので、老後資金がどのくらい必要で、どのくらい貯められるのか心配です。【相談者プロフィール】・男性、36歳、会社員、既婚・同居家族について: 夫(相談者)/会社員(SE)、年収570万円 妻/31歳、会社員(SE)、年収420万円・住居の形態:持ち家(戸建て・千葉県)・毎月の世帯の手取り金額:49万円・年間の世帯の手取りボーナス額:
「子どもの意思を尊重したい」学費と老後資金のために転職を目指す34歳シングルマザー
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、34歳、会社員の女性。シングルマザーとして2歳の子どもを育てている相談者。現職では収入アップも退職金も期待できないため、転職と家計の見直しを検討しています。教育費と老後資金を貯められるでしょうか? FPの飯田道子氏がお答えします。シングルマザーで子育て、老後の備えをするにあたり、家計の見直しや転職を検討しています。子どもの進学などはなるべく意志を尊重しつつ、自分の老後も安心して過ごせるよう、アドバイス頂けると幸いです。今現在、再婚するつもりはなく、今後長期的に働くと考えた時に、今の仕事では退職金もなく、収入アップもあまり期待できません。年齢的にも早めに転職すべきかと考えていますが、子育て中のため、なかなか決断出来ません。転職する場合は、ハローワーク等も利用し、学校に通って専門知識をつけようかと検討しています。また、今後の住まいについても悩んでいます。現在は実家(持家戸建て、借地)に住んでいますが、数年以内にマンションへの再開発の話が出ています。
高額所得者ほど「老後貧乏」のリスクが高い?破産に陥りやすい理由とは
突然生活スタイルは変えられない
2019年に「老後資金2,000万円問題」がありました。では、2,000万円を用意しておけば安心なのか?というと必ずしもそうとは言えません。とくに現役時代に高額所得者だった人は、もっとも注意が必要なのです。高額所得者ほど、老後貧乏になりやすいことを知っていますか?では、高額所得者の人は、どのくらいの老後資金を用意すればいいでしょうか?たとえば、6,000万円ぐらいの資金を用意できたとします。これで老後は安泰になると思っていたら間違いです。もしかすると、老後貧乏への道をまっしぐらに進んでいることになるかも知れません。逆に、現役時代に所得がそれほど多くなかった人の方が老後破綻になりにくいってこともあるのです。どうして、こんなことがあるのでしょうか?それは老後生活の「収支バランス」に鍵があります。理由を解説していきましょう。
妻の年収が半分に。教育費・住宅ローン・老後資金をどんな方法で貯めればいい?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は、34歳、会社員の女性からのご相談です。共働きで2人のお子さんを持つ相談者。これから勤務形態が変わり、年収が半分になるため、教育費が確保できるか不安だといいます。また、住宅ローンや老後資金の棲み分けもわからないそうです。FPの坂本綾子氏がお答えします。 第2子出産時に妻(私)が正社員を退職。第2子が1歳になるタイミングで元々勤めていた会社の嘱託職員として再度働く事が決まっていますが、年収は以前の半分に。現在は子どもが小さく、教育費も第1子の保育園給食費程度ですが、世帯年収が下がったなか、今後の教育費の確保が不安です。実際今までの家計管理では、教育資金・住宅ローン返済・老後資金と資産の色分けがほとんどできておらず、現在の貯蓄資産の活かしかたを知りたいです。【相談者プロフィール】・女性、34歳、会社員、既婚・同居家族について: 夫/34歳、公務員、手取り月収24万円、手取りボーナス80万円 妻(相談者)/嘱託職員、手取り月収14万円、手取りボーナス35万円
1億円の資産があっても老後の生活は安泰じゃない?シミュレーションで見えた答えとは
漠然とした不安をなくしたい
「お金持ちになりたい」と思っている人は多いですが、いくらあればお金持ちと言えるでしょうか。1億円があれば豊かな暮らしができるのでしょうか。今回は、お金持ちの指標として取り上げられることも多い「1億円の純資産」について考えてみます。
貯金60万なのに教育費は月8万!教育費で老後資金が犠牲になりそうな40代夫婦
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は、派遣社員として働く46歳の女性からのご相談です。貯金をうまくできずに、長女の教育ローンや長男の塾代で赤字になってしまっている相談者の家計。これから大学を目指す長男に借金は抱えさせたくないと言いますが…。家計再生コンサルタントの横山光昭氏が運営する『マイエフピー』のFPがお答えします。 共働きの夫婦です。今まで頑張って働いてきたのですが、思うように貯金ができませんでした。そのため上の子は教育ローンを使い、短大に通って社会人になりました。次に下の子が進学なのですが、上の子の教育ローンの返済や塾代などで赤字になってしまっており、教育費の工面の仕方に悩んでいます。支出を見直して改善できるものなのでしょうか。しっかりと教育を受けさせたいのですが、借金を抱えさせることはしたくありません。夫のボーナスから貯められれば良いのですが、赤字の補てんで何もなくなってしまいます。何とか貯められるようになる方法はあるのでしょうか。【相談者プロフィール】・女性、46歳、派遣社員・
50代で住宅ローンは組める?老後を迎える頃の建て替え資金準備と返済プラン
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は、34歳専業主婦からのご相談です。現在は祖父母の家で夫と息子と祖父母と同居中という相談者。ご自身が老後を迎える頃に家を建て替えたいそうですが、50代でのローン審査や返済が心配だそうです。FPの三澤恭子氏がお答えします。主人と小1の息子、それから私の祖父母の5人で私の実家で暮らしています(両親は海外移住中。時期は不明だが帰国する予定あり。帰国後同居するかは不明)。古い家なので、私が老後を迎える頃(20年後程度?)には建て替えたいなと漠然と考えています。建て替えの予算は2,500万程度を考えていますが、引っ越しや仮住まいの家賃なども考えるともう少し用意したいところです。リタイア後に住宅ローンの返済をするのは大変だと思うので、頭金を多く用意して毎月の返済額を抑えたほうがいいのでしょうか? そもそも50歳代で住宅ローンの審査は通るのか心配です。貯蓄の優先順位としては、(1)子どもの教育資金(2)自分たちの老後資金(3)建て替え資金(教育資金貯金終了後)を心掛けて
仕事3つを掛け持ちする44歳。厳しい状態を抜け出し老後資金を貯める3ステップ
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は、老後資金を貯めたいのに貯まらないという44歳、独身の方からのご相談です。現在、3つの仕事を掛け持ちしており、精神的・肉体的にもつらくなってきている相談者。この状態を抜け出すにはどうすればいいでしょうか? FPの秋山芳生氏がお答えします。老後資金を貯めたいのに、貯まりません。投資を始めたいけど、何から始めたらよいでしょうか? 今、仕事を3カ所掛け持ちしていますが、肉体的にも精神的にもちょっとつらくなってきています。ローンは無いです。 【相談者プロフィール】・女性、44歳、パート・アルバイト、独身・住居の形態:賃貸(北海道)・毎月の世帯の手取り金額:19万円・年間の世帯の手取りボーナス額:0円・毎月の世帯の支出の目安:18万円【相談内容】・住居費:5万5,000円・食費:2万3,000円・水道光熱費:1万円・保険料:3,000円・通信費:1万9,000円・車両費:2万5,000円・お小遣い:3万円・その他:1万5,000円【資産状況】・毎月の貯蓄額:1万円
アラフォー独身女性が知っておきたい、今後に備えるべきお金のこと
病気や住宅、介護に老後、今から準備
最近は、結婚するつもりはあるけれど仕事が忙しすぎて相手を探す暇がない、最初からシングル主義を貫いている、結婚より仕事をバリバリ頑張りたい、結婚しないつもりはなかったのに、気がつけばシングルなどさまざまな理由でシングル女性が増えています。アラフォーともなると、それなりの役職を任されて給料も高めな人も、趣味を謳歌している人も、さまざまですが、お金の面から見ると、結婚費用や教育費がかからない分、家計にゆとりがあり、また、自分の裁量で自由にお金を使うことができるため、人生を楽しんでいるシングル女性は多いように思います。ただし、シングルの場合、「病気・ケガ」になってしまった時、「収入が減少してしまった時」など想定外のことが起こったときに、自分ひとりで対処しなくてはならないため、こうした想定外のリスクにきちんと備えておくことが大切です。また、生涯シングルとなると、家を購入するのか、賃貸にするのか、老後の資金準備や自分が介護の状況になった場合に必要な費用などについても考えておく必要があります。さらに、自分が亡くなった後の相続や葬儀のことまでも考えておく必要があります。
一人暮らし計画中の24歳。「FIRE」を目指すなら家は買ったほうがいい?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、24歳、会社員の男性。5年後を目処に実家から出て一人暮らしを計画している相談者。FIRE(早期退職)にも興味があるとのこと。FIREを目指すなら、住まいは賃貸でいくべきか、買うべきなのでしょうか? FPの渡邊裕介氏がお答えします。社会人2年目ですが、実家が会社から遠く、5年後を目処に一人暮らしを始めようと考えています。その際に賃貸にするか、はたまた思い切ってマンションを購入しようか悩んでいます。購入も検討できるように毎月1万円、ボーナスから年間20万円程度、頭金のための積み立てを始めようと考えております。どれくらいの金額なら買える、どれくらいの頭金が必要か、ローンは組めるか、賃貸の方がいいかなど、アドバイスをお願いします。また合わせて、FIREに興味があり、今度も積極的に運用を行なっていくつもりです。その点からも購入するのか賃貸がいいのかアドバイスをもらえればと思います。年収は今後5年程度で600万円程度は上がる予定です。【相談者プロフィール】
住宅ローン返済を頑張ると老後資金が貯まらない。優先順位で悩むアラフォー夫婦
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、38歳、会社員の女性。会社員の夫と二人暮らしの相談者。現在住宅ローンの繰り上げ返済に力を入れていますが、その分老後資金の貯金ができないといいます。優先順位は? FPの家計再生コンサルタントの横山光昭氏が運営する『マイエフピー』のFPがお答えします。共働きの夫婦です。子どもはおらず、今後も生み育てる予定はありません。相談したいのは、将来の資金のつくり方です。貯金よりも先にローンを返済し終えることが大切かと思い、住宅ローンの繰り上げ返済に力を入れています。500万円貯まれば200~300万円繰り上げ返済をするようにし、7年間で1,200万円ほど繰り上げ返済をすると、5,000万円の住宅ローンの残金は2,300万円ほどになりました。ただ、貯まれば繰り上げ返済をしているので、貯金があまりありません。これから毎月順当に返済をしてもあと15年少々でローンは完済できますが、それでもやはり早く完済したいと思っています。貯金をしながら早期完済を目指すには、繰り上
50代会社員「今から老後の備えに個人年金保険に加入は有効?」のお悩みにFPが具体例を元に解説
税制優遇を受けるには10年以上がポイント
「老後の備えに民間の個人年金保険は有効なのか?」加入を悩まれている55歳会社員Aさんからの相談を元にFPが解説します。
夫の役職定年まであと3年なのに学費はピーク。老後に備えるために今やるべきことは?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、48歳、パートの女性。あと3年で夫が役職定年を迎え、給料は3割減の見込み。一方で2人の息子の学費はピークに達します。老後のために今やるべきことは? FPの横山光昭氏がお答えします。3年後、夫が役職定年します。役職定年後には退職金を1,000万円ほど受け取れる予定で、その後の給料は3割ほど減る見込みです。60歳で定年ですが、その後は65歳まで再雇用で働けることになっています。二人の息子がいますが、上の子は現在大学2年生、下の子は高校3年生、まだまだ学費がかかります。なんとかなる気もしますが、資産が減ることで老後資金が足りるかどうか心配です。投資にも興味はありますが、ネット証券で以前、損失を出したことがあり、不安です。ネット証券自体のセキュリティも、どうなのかと思っています。収支については、アプリで支出のみ管理しています。引き落としは口座で管理。全体的に把握はできていると思います。【相談者プロフィール】・女性、48歳、パート・夫(52歳 会社員)、
老後破綻が不安な現役世代が投資よりも先にやっておくべきこと
定年後に月10万円の仕事を維持すべき理由
前回の記事「働かなければ老後破綻!?私たちが“生涯現役”を迫られる理由」では、定年後、年金が受給できるようになった後は、世帯で月10数万円、つまりは夫婦二人世帯を仮定して夫婦それぞれ月10万円弱を稼げれば、高齢期に貯金を積み立てながら十分に豊かな生活ができると説明をしました。拙著「統計で考える働き方の未来―高齢者が働き続ける国へ」(ちくま新書)でも言及しているように、将来、少子高齢化で経済や財政が厳しい状況に追い込まれたとしても、定年前の負荷が高い仕事を生涯続けるような世の中にはならないと予想されるのです。とはいっても、定年前の人にとって、将来月10万円の仕事で本当にやっていけるのか不安に思う人も少なくないと思います。本稿では、総務省「家計調査」を用いて、年齢階層別の家計収支をより詳細に分析し、定年前に何をしておけばよいのかを解説します。
53歳で住宅を購入した夫婦。老後資金作りとローン返済を同時にどう進める?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、53歳、パートの女性。立ち退きにより住宅を購入し、ローンの支払いが始まる相談者。現状の家計で老後は大丈夫なのでしょうか? FPの渡邊裕介氏がお答えします。コロナ禍、立ち退きで住宅を購入しましたが、このままで大丈夫なのか、漠然とした不安があります。iDeCo(私のみ満額)をやっていますが、手堅く貯金しておくほうがいいのか、もう少し投資あるいは外貨預金などをしたほうがいいのか迷っています。住宅ローンは、物件購入額870万円、借入額670万円、金利0.63%、返済期間15年、5月より開始。※相談内容は一部編集しています。【相談者プロフィール】・女性、53歳、パート、既婚・同居家族について:夫(53歳)、管理会社一般社員、月収約14万円 私、小売業パート、月収約15万円 次女、小売業パート、月収約13万円。(第一子は独立)・住居の形態:持ち家(マンション・集合住宅/千葉県)・毎月の世帯の手取り金額:29万円(次女の収入を除く)・年間の世帯の手取りボーナ