はじめに
注目を集める日本の暗号資産関連株4銘柄
さて、ビットコインの盛り上がりに便乗し、日本の株式市場でも“暗号資産関連株”が急騰しています。
“暗号資産関連株”とは、ビットコインやイーサリアムといった暗号資産に関連する事業を行う企業の株のこと。例えば、暗号資産取引所を運営していたり、暗号資産に投資していたり、ブロックチェーン技術を活用していたりする企業が該当します。
ビットコインの価格が上がると、それに関連する企業の業績も好転する可能性があるため、投資家から注目されやすくなります。暗号資産そのものを買うより手軽なことも追い風のようです。
2025年5月時点で特に注目を集めている日本の暗号資産関連株を紹介します。
メタプラネット(3350)
もともとホテル運営やIT関連事業を手がけていましたが、2024年4月に事業戦略を大幅に転換。現在は、ビットコインを企業の中核資産として戦略的に取得・管理する「ビットコイントレジャリー事業」を主軸としています。この戦略により、同社はアジア最大級の上場ビットコイン保有企業となり、世界でもトップ15に入っています。
リミックスポイント(3825)
暗号資産取引所「ビットポイント」を展開していたが、SBIグループへ売却。現在は、金融投資事業として、暗号資産に投資をしている。直近では、保有ビットコインを追加購入し話題に。とはいえ、エネルギー事業が主力であり、前期の暗号資産関連事業の売上はマイナスであることには注意が必要。
マネックスグループ(8698)
ネット証券を運営する一方で、子会社に暗号資産取引所「コインチェック」を持っています。また、2024年12月に、Coincheck Group N.V.が米NASDAQ市場に上場。2025年3月期には、上場コストによる一時的影響で赤字を出していますが、今後は暗号資産事業が成長ドライバー・収益の柱として期待されています。
セレス(3696)
ポイントサイト「モッピー」が主軸事業。暗号資産の保有やステーキング事業を展開する子会社「マーキュリー」と、暗号資産交換業者「ビットバンク」を持分法適用関連会社として保有しています。売上全体からみる暗号資産関連事業の比率は6%程度と小さい。
4社の株価推移を比較すると、圧倒的にメタプラネットの上昇率が高く、暗号資産の動きに対してビビッドに反応しています。まずは、一丁目一番地銘柄として要チェックです。