はじめに

暗号資産関連銘柄に投資するメリット

暗号資産関連銘柄への投資は、暗号資産そのものに直接触れずに、その成長性の恩恵を受けられる点が大きな魅力です。株式として証券口座で手軽に売買できるため、ウォレットの管理やセキュリティの不安がなく、初心者にも安心して取り組めます。

上場企業である以上、決算資料やIR情報が公開されており、暗号資産よりも情報の透明性が高いのも特徴です。加えて、企業によっては配当や株主優待といった株式特有の恩恵もあります。

さらに、税制面でも暗号資産よりメリットがあります。株式投資の利益は申告分離課税で20.315%に固定されており、NISA口座を使えば一定額まで非課税。特定口座(源泉徴収あり)を使えば確定申告も不要です。一方、暗号資産の利益は原則雑所得として総合課税となり、税率が最大55%にもなる可能性があります。こうした点をふまえると、税制面でも暗号資産関連株は取り組みやすい投資対象といえるでしょう。

暗号資産に投資する注意点

暗号資産関連株には魅力も多い一方で、注意すべき点も少なくありません。

最大のリスクは、ビットコインなどの暗号資産の価格変動に連動して株価も大きく上下する点です。たとえ企業の本業が堅調でも、暗号資産相場の急落で株価が下がるケースもあります。

また、「暗号資産関連」といわれていても、実際の事業収益に占める割合がごくわずかという企業も多く、投資する際は事業構造や業績への影響をよく確認する必要があります。加えて、過熱気味の銘柄には短期の投機資金が流入しやすく、値動きが荒くなる傾向もあります。話題性だけで判断せず、冷静な見極めが大切です。

関連株は“入り口”の一つ。でも慎重に

暗号資産に直接投資するのが不安な方にとって、関連株は「手が届く入り口」ともいえます。特に、証券口座で手軽に取引できる点や、情報の透明性は初心者にも大きなメリットです。

ただし、関連株といっても値動きは荒く、過熱感があるときには大きな下落もあり得ます。人気に流されず、冷静に「その企業の何に投資しているのか」を考えながら、慎重な判断が必要です。

直近だけを見ても、すでに過熱感があり、ボラティリティはかなり高くなっています。やっきになって飛びついて高値づかみとならないよう、一歩引いて俯瞰で見る余裕も欲しいですね。

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