はじめに

金融庁が「プログレスレポート2025」を公表しました。このレポートは、2020年以降毎年発表されるもので、資産運用機関が顧客本位の運用体制をきちんと行っているのかを点検・評価しています。今回はそのレポートから一部抜粋してご紹介します。


プログレスレポートとは?

「老後2000万円問題」が話題になってから数年が経過し、「将来に向けて投資をしよう」というマインドもずいぶんと定着したように見受けられます。2024年にリニューアルした新NISAの加入者も順調に増えていますし、巷には「投資」に関する話題がめっきり増えました。

私たちの資産運用を支える上で大きな役割を担っているのは金融機関です。プログレスレポートでは、金融機関は私たちに様々な資産運用の機会を提供し、継続的に受益者などの最善の利益を考えた業務運営をしていくことを期待すると記載しています。

つまり金融庁は、私たちが取り組む資産運用の環境が良い物であるかどうかは金融機関の取組にあるのだ、金融機関は顧客の利益を第一に考えることが重要なのだとしているわけです。

金融庁という役所は、銀行や証券会社、保険会社など金融機関を監督する日本の国家機関で、主な役割は次のようなものです。

•金融システムの安定を守る
•投資家・利用者の保護
•健全で透明性の高い金融市場の整備

要するに、日本の「お金」にまつわる安心・安全を守りつつ、経済を元気にするために動いているのが金融庁です。

金融庁が毎年発表する「プログレスレポート」は、日本の金融行政の現状や課題、そして将来に向けた取組みをまとめた報告書です。特にここ数年は「資産運用立国」というスローガンを掲げ、国民一人ひとりが自分の資産を育てることが重要だというメッセージを強く打ち出してきました。

6月に出された2025年版では、以下の3項目の調査報告が発表されています。

1.資産運用業について
2.確定拠出年金サービスについて
3.確定給付企業年金サービスについて

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