はじめに

7月7日はセリングクライマックスか?

7日に出来高を伴って7%近く下落し、その翌日8日は3%程度上昇。もしかしたら7日がセリングクライマックス(投げ売りの最終局面)で、ここから反転が始まるのかもしれないと期待する声もあるかもしれません。

しかし、6月27日時点で、信用買い残が892,000株あることを考えると、仮に1日2万株のペースで、買い残が整理されたとしても、7月8日時点で2万株×7日=14万株。まだ75万株以上、残っている計算になります。これは引き続き重い受給環境で、株価が上がり始めても、信用買いを解消したい人の売り圧力が強く、押し戻される可能性が高いと考えられます。

セリングクライマックスといえるには、出来高が普段の10倍近くに膨らみ、株価が10%以上下落するような“投げ売り”が必要です。7日の下落はそれにはやや届かず、本格的な底入れにはもう一段の需給整理が必要かもしれません。

こういった人気が白熱した銘柄は、そのとき買えなかった人にとっては垂涎の的です。ここまで下がってきたらさすがに買いでしょう!とうっかり手を出してしまいがち。しかし、「もうはまだなり」といった格言があるように、受給が悪い銘柄は、業績がよくても下げ続けることがよくあります。「TENTIAL」も例外ではなく、信用買い残の整理が進むまで、もうしばらく静観するのが賢明だと考えます。

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