はじめに

連日、気象予報では猛暑日、酷暑日などといった単語が聞こえてくる今年の夏。「エアコンをつけていても暑い」と感じる人もいるでしょう。このような異常気象の中で、節約のために“エアコンの設定温度を上げる”のは、熱中症のリスクも高まるため、おすすめできません。

しかし、もっと涼しくなる方法があるのに、無駄にエアコンを使ってはもったいないですよね。今回は少しでも涼しくなる方法についてご紹介します。


直射日光のカット

多くの人が忘れがちですが、直射日光をカットすることで、室温は大きく違ってきます。直射日光が当たる2階と、当たらない1階で室温が5度程度違うのはよくあることです。先日、筆者が取材でお話した方は3階建てにお住まいで、3階と1階では10度違うとおっしゃっていました。

それほどに影響がある直射日光ですが、それを遮るためには何をすればいいか。これが昔からある、すだれやよしず。そしてここ数年主流になりつつあるオーニングやシェードです。これらを窓の外に設置することによって、直射日光を遮ることができます。直射日光を入れないだけで、室温の上がり方がかなり違ってきます。

窓を開け放っているときも、窓を閉めてエアコンをつけているときでも影響するのです。直射日光が当たる部屋の外には、日除けを設置するようにしましょう。窓の外に設置するのが難しい環境の場合は、遮熱効果があるカーテンなども検討してください。

冷気を換気口から逃さない

2003年の建築基準法の改正により、24時間換気が義務付けられました。室内に換気口があるご家庭も多いことでしょう。換気はもちろん大切なことですが、換気口が開きっぱなしで、せっかくの冷気が逃げてしまっているお宅も多く見ます。「家の中に丸いものがあるけれど、換気口とは知らなかった」という方もいます。真夏の日中の暑い時間帯には、冷気を逃さないために換気口を閉めるなど、使い方を工夫しましょう。

首を積極的に冷やす

体温を下げたいとき、首、手首、脚のつけね(鼠径部)を冷やすと効果的だということは広まりつつあるので、ご存知の方も多いでしょう。これらの場所は太い血管が通っているので、そこを冷やすことによって血液が冷え、冷えた血液が全身にまわると体温が下がります。

しかし、実際にやっている人はどれくらいいるでしょうか。

何かの作業をしながらも冷やしやすいのは首です。筆者も先日、仕事場で汗が流れるように出てしまったので、保冷剤で首を冷やしたら、しばらくしてピタッと汗が止まったのを実感しています。

家にいるときであれば、冷凍しておいた保冷剤をタオルなどに包んで首に巻くのもよいですし、最近では氷のうで首に付けられるものも市販されています。冷たさが弱くなってきたら、氷を入れればいいだけなので安上がりで涼を取れますよ。

繰り返しになりますが、知っている人は多いけれどやっている人が少ない“首を冷やす”方法、暑さを感じているのであればぜひお試しください。

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