はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、マイホーム購入を検討する36歳の男性です。収入の面で不安があるなかで購入は可能なのでしょうか?FPの飯田道子氏と一緒に検討していきます。


【相談内容】
子供が産まれ収入が一馬力に。住宅や土地の値上がりが続いており、新築戸建や新築マンションが買えるのか不安です。

【相談者プロフィール】
・相談者:男性、36歳、既婚、会社員
・配偶者(妻):30歳(専業主婦)
・子ども:0歳
・お住まい:賃貸
・毎月の世帯の手取り金額;38万円
・年間の世帯の手取りボーナス額;150万円
・その他:1.5万円(児童手当)
・毎月の世帯の支出の目安:30.8万円

【毎月の支出の内訳】
・住居費:8.7万円
・食費:4万円
・水道光熱費: 1.5万円
・教育費:0万円
・保険料:0.8万円
・通信費:0.8万円
・車両費:1万円
・お小遣い:5万円
・その他:9万円

【資産状況】
・毎月の貯蓄額:0万円
・現在の貯金総額:1,400万円
・毎月の投資総額:8万円
・現在の投資総額:5,500万円
・現在の負債総額:0万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:150万円

2025年、現在の物件価格は?

今回は、30代でマイホーム購入について悩んでいる相談者様です。新築の戸建てやマンション購入の購入を考えているものの、土地価格の上昇や妊娠・出産をきっかけに奥様が専業主婦となったために1人分の収入になっていることから、購入できるかどうか不安を抱いているご様子です。相談者様の場合、マイホーム購入は可能なのでしょうか? また、どのような点に注意すれば良いのか考えてみましょう。

新築のマイホームが購入できるかどうかを知るためには、まずは現在の物件価格がどれくらいなのかを知ることです。

ご存知のように物件価格は上昇しており、住宅ローン金利も上昇傾向にあります。現在、住まわれている地域、もしくは購入したいと考えていらっしゃる地域が分からないので、首都圏をベースに新築価格を紹介していきます。

東京カンテイによれば、毎月の価格変動はあるものの2025年8月の首都圏における土地面積50㎡以上100㎡未満の「新築小規模一戸建て住宅」の平均価格は5,645万円となっています。地域別では東京都が7,163万円、神奈川県が5,058万円、千葉県は4,471万円、埼玉県は4,462万円でした。

一方、新築マンションの価格はどのようになっているのでしょうか?

不動産経済研究所によれば、2025年8月の首都圏新築マンションの平均価格は1億325万円、㎡単価158.8万円という結果になっています。

地域別の価格は東京23区で13,810万円、㎡単価215.6万円。23区外は6,518万円、㎡単価102.6万円。神奈川県は6,608万円、㎡単価101.3万円。埼玉県は5,918万円、㎡単価89.2 万円。千葉県は6,143万円、㎡単価86.3万円でした。

ただし、住宅の価格は広ささや設備、立地や交通の便等によって変わってきます。まずは自分たちが購入したいと思う地域の物件がいくらなのかを調べ、シミュレーションし、住宅ローンを組んだ場合、どれくらいの支出があるのか、購入しても生活に支障はないのかを確認することが大切です。

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