はじめに

食費節約に役立つ株主優待がある銘柄3選

これらを踏まえて、食費を減らすのに役立つ優待銘柄3つをご紹介します。

●イオン(8267)

スーパーマーケット部門を傘下に抱える大手流通企業で、日常の食材購入などで使える還元制度を提供しています。イオンは株主優待カード「オーナーズカード」を発行し、イオングループ各店舗での買物金額に応じて半年ごとにキャッシュバック(返金)を受けられる制度を設けています。一般的な「商品券」や「割引券」と異なり、株主本人および家族カードを使ってイオングループで買い物をすると、半年後に利用総額の一定割合が現金で戻ってくる仕組みで、普段の食費や生活用品の支出がそのまま節約につながる優待です。

【現行制度(2025年8月基準まで)】
100株以上:3%
500株以上:4%
1,000株以上:5%
3,000株以上:7%

半年ごとに返金されるほか、株主本人と家族カードの2枚が発行されるのも便利です。

また、イオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンターなどの店舗では「お客さま感謝デー(毎月20日・30日)での5%割引特典」とも併用可。イオンイーハート、イオンシネマ、メガスポーツ、イオンペットなどの割引、優待特典のほかイオンラウンジの利用も可能です。

【新制度(2026年2月基準~)】
2025年の株式3分割に伴い、2026年2月末の基準日から優待制度が改定されます。改定後は株数区分が細分化され、少額投資でも優待を受けやすくなります。

100株~199株:1%
200株~299株:2%
300株~1,499株:3%
1,500株~2,999株:4%
3,000株~8,999株:5%
9,000株以上:7%

買物金額の一部が現金で返ってくるため、実質的な食費削減効果が高いです。

また、長期保有株主優待制度もあり、3年以上継続保有した株主には「イオンギフトカード(長期保有特典)」も贈呈されます。

1,500株~2,999株:1,000円
3,000株~5,999株:2,000円
6,000株~8,999株:4,000円
9,000株~14,999株:6,000円
15,000株以上:10,000円

配当も1%未満ながら安定しており、長期的なインカムゲイン+生活還元の両面で魅力があります。

特に近所にイオンやイオン系列の店舗があって使用頻度が高い、もしくはイオンで年間に使う金額が多ければ、そのぶん利回りが高くなるので、とりあえず持っておいて欲しい、と言える優待銘柄です。

※上記は現行公表資料に基づく概要です。今後、株式分割や制度改定等により内容が変更される可能性があります。最新情報はイオン公式IRページをご確認ください。

(参考:イオン株式会社「株主優待制度の変更について」2024年10月10日発表
https://www.aeon.info/ir/stock/benefit/

●ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)

首都圏を中心に「マルエツ」「カスミ」などを展開。 年2回(2月末・8月末)の株主優待を実施しており、買物券または食品詰合せから選べるのが特徴です。100株保有で3,000円相当×年2回の優待を受けられるため、年中使える安心感があります。

優待内容が実際の食費に直結するため、「日常使いできる優待株」として人気がある一方で、優待のしくみ、割引券の上限や使用条件(対象商品・回数制限など)、店舗網の偏りなどについて確認しておく必要があります。

関東エリアに集中していますが、マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東のほか、いなげやなどでも一部利用可能です。普段の買物で使用できる人ほど実質的な節約効果が高くなる優待のため、近隣店舗があるか確認することをおすすめします。

2月末日・8月末日の基準日時点で100株以上を保有している株主が対象。優待内容は「自社グループ店舗で使える100円値引券」または「食品などの優待品」から選択できます。

買物券は「税込1,000円ごとに1枚(100円)」使える仕組みで、日々の買物で現金支出を抑えられます。

100~499株保有:100円券×30枚
500~999株保有:100円券×60枚
1,000~1,999株保有:100円券×100枚
2,000~2,999株保有:100円券×200枚
3,000株以上保有:100円券×300枚

優待内容は、自社グループ店舗で使える買い物割引券が中心ですが、店舗が近くにない場合は「食品詰合せ」を選べば、無駄になりにくい点も魅力です。

【長期保有特典】
また、2月末基準で1,000株以上を3年以上保有している株主には、通常の優待に加えて「長期保有株主優待相当分」が贈呈されます。
(8月末基準分は長期特典の対象外)

※上記は現行公表資料に基づく概要です。制度改定等により内容が変更される可能性があります。最新情報はU.S.M.H公式IRページをご確認ください。

(参考:ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス IR情報
https://www.usmh.co.jp/ir/benefit_program/

●ライフコーポレーション(8194)

食品スーパー「ライフ」を運営するライフコーポレーションは、毎年2月末日を基準日として、100株以上を1年以上継続保有している株主に優待を贈呈しています。(長期保有のみであることに注意)。株式継続保有期間が3年以上だと、「長期保有優遇制度」が適用され、優待金額がアップし、利回りがアップします。

保有株式数と継続保有期間に応じて、Aコース「ライフ商品券」、Bコース「ライフプライベートブランド商品詰合せセット」、Cコース「社会貢献活動団体へ寄付」のうち1つを選ぶことが可能です。

続いて、株数と継続保有期間による具体的な優待相当額です(例示)。

【継続保有期間1年以上】
100株以上:2,000円相当
500株以上:3,000円相当
1,000株以上:5,000円相当

【継続保有期間3年以上】
100株以上:3,000円相当
500株以上:4,000円相当
1,000株以上:6,000円相当

【継続保有の条件】
「継続保有期間1年以上」とは、基準日(毎年2月末日)の株主名簿に記載または記録されており、毎年2月末日・8月末日時点の同一株主番号で3回以上連続して名簿に記録されていることを指します。

「継続保有期間3年以上」とは、同基準日で、毎年2月末日・8月末日時点の同一株主番号で7回以上連続して名簿に記録されていることを指します。

※上記は現行制度をもとにした例示です。今後、制度改定等により内容が変更される可能性があります。最新情報はライフコーポレーション公式IRページをご確認ください。

(参考:ライフコーポレーション IR情報
https://www.lifecorp.jp/company/ir/shareholder_benefit/index.html)

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