はじめに

春に向けて進級・進学を意識し始める時期、小学校への入学を控えた家庭や働く親のライフスタイルに影響を与えるタイミングとして、よく挙げられるのが「小1の壁」です。しかし、実際には、壁は小1だけでは終わりません。

学年が上がるごとに形を変えた“次の壁”が現れ、その変化に伴う教育費の悩みも増えていきます。教育費の不安は、「いくらかかるのかわからない」こと以上に、「いつ、何に、どれくらい」お金を使うのかが見えないことから生まれます。

そこで今回は、小1から小6までの間に起こりやすい“壁”とお金の変化を整理しながら、教育費の貯め時・使い時を考えていきます。


小1〜小2:小1の壁は“スタート地点”

「小1の壁」は、学童保育の利用や長期休みの過ごし方、仕事との両立など、保育園・幼稚園時代とは大きく変わる現実を指す言葉です。小学校低学年で多くの家庭が直面するのが、学童保育の選択や、長期休みの預け先の問題です。学童の利用料や延長料金、夏休み中のお弁当代など、これまでなかった支出が発生します。

また、授業参観などの学校行事、個別面談などで平日に仕事を調整する必要が増え、宿題や持ち物管理など、子どもの自立を支えるサポートが求められるなど、生活面での変化も大きくなります。

一方で、保育園時代と比べて学校側からの情報共有が減り、「思っていたよりも学校の様子が見えない」と感じることも少なくありません。

習い事を始める家庭も多く、「子どもの可能性を広げたい」という思いから、気づけば複数掛け持ちになっていくケースも見られます。習い事そのものが悪いのではなく、「いつまで・いくつまで」を決めずに始めてしまうことが、後々の家計負担につながりやすい点には注意が必要です。

この時期は生活が変わるからこそ、家計の仕組みを整えておきたいタイミングです。児童手当の使い道や教育費の貯め方を見直し、「貯める仕組み」を作っておくことで将来の安心感が大きく変わります。

【学童にかかる費用】
公立:月3,000円~10,000円程度
民間:月20,000円~80,000円程度
※自治体の制度や預かり時間、長期休みの利用頻度によって差が出やすい項目です。

【習い事にかかる費用】
月5,000円~15,000円程度(1箇所につき)

小3〜小4:見えない教育費が増え始める

小学校中学年になると、教育費は一気に跳ね上がるというよりも、じわじわと増えていきます。習い事のレベルアップによる月謝の増加や、学童をやめた後の放課後・長期休みの過ごし方の対策など、細かな支出が積み重なっていきます。

また、学力差を感じ始め、「そろそろ塾を…」と考え始める家庭も出てきます。まだ必須ではないものの、この時期は中学受験をする・しないを含め、進路の選択肢を考え始めるタイミングでもあります。

習い事なども含めた教育費を「月額」だけでなく「年間」で把握し、今後増えそうな項目を想定しておくだけでも、「なんとなく不安」から「見通しがある不安」へと変わります。

【塾代】
月5,000円~50,000円程度
※通塾回数や受験の有無によって大きく変わります。
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