はじめに

ステップ③モバイル交通系ICの自動連携で、交通費入力を手放す

手間も時間もかかるのが、少額でも件数が多い交通費の入力です。1件あたりは少額でも件数が多く、後回しにしがちな項目の代表格といえるでしょう。

SuicaやPASMOなどの交通系ICは、会計ソフトと連携が可能なケースが多く、交通費入力の手間を大幅に削減できます。

注意したいのが、チャージ時の処理です。クレジットカードなどでチャージをした時点では「資金の移動」です。実際に電車等を利用した際の「利用明細」を経費として計上する仕訳が必要になります。

ステップ④マネーフォワード ME連携で「家事按分」も自動化する

最後は、一歩踏み込んだ自動化です。水道光熱費や通信費など、プライベートがメインでも一部を家事按分して事業費にしている方は多いでしょう。しかし、支払いが個人カードのため、会計ソフトには連携せず、毎回手入力なのは、負担ではありませんか?

ここで活用したいのが、家計簿アプリとの連携機能です。今回は、「マネーフォワード ME」を例に紹介します。

1.マネーフォワード ME側で明細を取得
プライベートのカードや口座は、家計簿アプリマネーフォワード MEに連携させ、水道光熱費や通信費などの明細を自動取得します。

2.マネーフォワード クラウド確定申告へ反映させる項目を設定
マネーフォワード ME内で、仕事に関係する明細(電気代、スマホ代など)の「TAX 確定申告」をONにします。

3.会計ソフトへ反映
マネーフォワード クラウド確定申告の「マネーフォワード MEと連携」でデータを取得すると、選択した明細のみが自動で取り込まれます。

この仕組みを使えば、「プライベート支出だから会計ソフトに自動で入れられない」という思い込みから解放され、家事按分にかかる入力作業を大幅に削減できます。

実際、私自身も以前は水道光熱費や通信費を毎回手入力していましたが、マネーフォワードME連携を取り入れてからは、入力作業の負担が半分以下に減りました。

なお、マネーフォワード MEを利用していない場合は、会計ソフトの「仕訳辞書」機能の活用がおすすめです。毎月・隔月で発生する費用や家賃など、自動連携できないデータについては、定型入力データとして登録しておくことで、入力時間を短縮できます。

自動化は「考える時間」を残すための手段

「入力作業に追われ、ようやくデータを完成させて期限内に提出できた!」

それが確定申告のゴールではありません。本来やるべきなのは、その年の数字を見て、判断し、翌年の改善に繋げていく“考えること”です。自動化は、そのための時間とエネルギーを確保する手段です。

確定申告は、面倒な作業ではなく、事業の状態を教えてくれる心強い味方です。完成させることを目的にするのではなく、その先に時間と余裕を残すことが、事業の成長につながるでしょう。

来年の確定申告をラクにするためにも、事業に活かすためにも、連携できていないカードや口座の連携設定を増やすことから始めてみてください。

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