はじめに

3つのモノサシ理想的割合 浪費は「0」じゃない、投資には「投資」も

ただ、3つに分けて管理しても、やみくもにやるだけでは意味がありません。せっかくやるのであれば、効果的な割合を目指していきましょう。家計の在り方は十人十色で、非常に個性的なものです。こだわる部分の支出は多くてよいですし、逆に必要のない支出はとことん削ってもOKです。

理想的な割合は、消費:浪費:投資=70:5:25。これに近づけるようにコントロールしていきましょう。

この割合を見てお気づきだとは思いますが、浪費は「0」ではありません。5%ほどのムダ遣いはOK。すべてを我慢や努力に使っていると、うんざりしてきます。時には息抜きも必要ではないでしょうか。

また、25%の投資の部分は、その内容を「使う投資」に2/5、「将来に残す投資」に3/5と分けるのが理想的です。将来につながるものといっても、すべてを蓄えにしてしまえば自分の発展がなく、将来的な増収が望めなくなるでしょうし、全部を自己投資につかってしまえば蓄えができず、万が一の時に困ってしまいます。

そして投資を始めるにしても、生活を守るための蓄えがしっかりできてから始めるのが優等生的な考えですが、なかなか貯蓄が増えない今、そんなことをいっていられません。もし、3つのモノサシを利用して家計が黒字化しているのであれば、投資の中の「将来に残す投資」の中身を「貯蓄」と「投資」に分け、少しずつでも長期・分散・積立の投資にチャレンジしてみてください。

繰り返しの実施で、今年こそ貯金体質に

これまでお話したことを繰り返し継続して行っていくと、自然と自分なりのお金の使い方が確立してきます。目分量というか、感覚で管理ができるようになってきて、家計管理の乱れがないようであれば、それは貯金体質になったといえます。身につけた感覚は、簡単には忘れないでしょうし、それは一生ものになるでしょう。

家計を改善し、貯蓄ができるようになるには、我慢や努力、あとはウルトラCのような特別な方法が必要ととらえている人もいるかもしれません。ですがそうではなく、大切なのは今までの考え方を柔軟に変え、感覚を養うということ、つまりは自分磨きと同じようなものであるといえるのです。

ぜひ、今年こそ支出をすっきりとして、貯金が得意な人になってください。

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