はじめに
投資への心構え
投資の入口の入口…としてはこんな感じで、まずは大丈夫かと思います。ただし「つまづきたくない」とありましたので、私の失敗も踏まえて少し「投資の心構え」についてお話したいと思います。
ある程度お金があるので「さあ投資をしよう!」という状態…この状態は投資商品を売る側から見ればある意味「カモ」といえます。お金はあるのに右も左も分からない、しかもお金を使いたい!と思っているからです。
例えるなら、地方都市から初めて東京に出てきた新社会人のような状態でしょうか。そんな若者がいきなり街で綺麗なお姉さんに声をかけられてデートをすることになって舞い上がっていたものの、フラフラついていき最終的に二束三文の絵画やツボを買わされるなんてことも、一昔前はよく聞いたものです。
さて、ではどうすれば投資で「つまづかない」「つまづく可能性を低くする」ことができるのでしょうか。個人的に思う「心構え」について少し述べます。
1. 必ず少額から
誤解を承知で言えば、投資は必ず最初損をします。ですから、その損を立ち直れるレベル・勉強になるレベルにするために必ず少額から始めるようにしてください。綺麗なお姉さんに騙されて、1回5,000円の食事をおごるぐらいだとむしろ今後女性とのデートの仕方の勉強になるぐらいですが、数十万のツボだともう立ち直れないからです。
2. よく分からないものには手を出さない
利回りが良いから!といきなり海外投資や不動産投資はハードルが高すぎると思います。初心者がそういったものに投資したい場合は、投資信託を通して購入したほうがよいでしょう。売買単位も小さくできるので(1)の条件もクリアできます。
3. よいものが市場に出るまであわてない
私はいろいろな投資(不動産、株、投信、外貨)をやっていますが、特に株と不動産については「じっくり待つ」ことが大切です。まずは投資信託をコツコツ買いながらじっくり投資の勉強をして「これだ!」と思う株・不動産を見つけても、そのまま買ってはいけません。投資、特に株と不動産は、よい銘柄や物件を買ったら儲かるというものではなく「良い銘柄や物件の価格・評価が一時的原因で下がっているときに買ったら儲かる」のです。
個人的には先述の方法で検索した投資信託を数銘柄、毎月コツコツ2万円から3万円程度で積立投資しておきながら、不動産と株の投資の勉強をして「これだ!」と思う物件・銘柄の候補を4つ5つほどピックアップしておくとよいでしょう。
そしてその銘柄が希望の価格で市場に出たときに「ガブっ」と食らいつくのがよいかと思います。個人的な経験から、地味で時間がかかりますがこの「待ち伏せ投資」は勝率が高いです。そう考えると、今の市況は投資そのものを始めるのには難しいタイミングかもしれませんが、投資の勉強を始めるにはちょうどよいタイミングとも考えられます。
最後に1つ。質問者の方は音楽を仕事にされているとお伺いしています。そういったある意味特殊な仕事をしている場合、税務申告上の経費の判断をキチンと行うかどうかで納税額はかなり変わってきます。ですから、きっちりその業界に詳しい税理士さんを顧問につけたほうが手元に残るお金は増えると思いますので、この点もご留意ください。