昨年発表された平成28年度民間給与実態統計調査によると、現在の会社員の平均年収は422万円とのこと。年収400万円というと、ボーナスが支給されない場合は手取り月収25万円程度。ボーナスの支給がある場合には、月の手取りはもう少し、少なくなります。

今回は、日本人の年収のボリュームゾーンである、年収400万円の人の理想の家計や貯蓄術についてお話します。


年収400万円の人の理想の家計割合は?

年収400万円というと、ボーナスを考えない場合、毎月の手取り収入は25万円程度です。年収300万円に比べると毎月の手取りで5万円増えるイメージです。この5万円分余裕があると、つい、無駄遣いしてしまったり、固定費が高めになってしまったりするので、注意が必要です。

とはいえ、年収400万円とひとくちにいっても、結婚しているのか、していないのか、1人暮らしなのか、実家暮らしなのか、子どもがいるのか、いないのかなどによっても理想の家計割合は違います。

今回は、シングル、1人暮らしの人のケースで家計の理想割合を見ていきましょう。

<理想の家計割合>

家計理想割合
家賃手取り収入の25%-30%
食費手取り収入の15%
日用雑貨費手取り収入の3%-5%
光熱費手取り収入の5%
交際費手取り収入の3%-5%
雑費(新聞代・被服費など)手取り収入の5%
通信費手取り収入の3%-5%
お小遣い手取り収入の7%-10%
その他手取り収入の10%
保険料手取り収入の3%
貯蓄手取り収入の10%-20%

年収400万円の人が家計のバランスを保つためには「固定費」の節約がポイントです。固定費とは、収入の増減に関係なく、毎月あるいは毎年、一定額かかってくる費用のこと。具体的にいうと、月々の家賃や住宅ローン、生命保険料、通信費などを差します。

特に固定費の中でも家賃や住宅ローンなどの住宅費用は、家計の中に占める割合が大きいので注意が必要です。理想は、手取り収入の25%以内にしたいところですが、都内の場合は、家賃が高いので、難しいケースも多いでしょう。その場合でも30%程度までには抑えたいものです。

家計費を抑えるというと、食費や日用雑貨費の節約を思い浮かべる人も少なくないと思いますが、食費や日用雑貨費などは、その月によってかかる金額は違います。このような毎月かかる費用が違う変動費を抑えても大きく削減できる月もあれば、あまり削減できない月もあるなど、効果はまちまち。

その点、毎月一定金額かかる固定費を抑えめにする方が家計を圧迫せず、健全な状態を保ちやすいといえます。

先取り貯蓄で貯蓄を習慣化!

将来に備えて、毎月の収入の中から一定の金額をきちんと貯蓄する習慣もつけたいものです。

貯蓄を習慣化するために大切なことは、「先取り貯蓄」をしっかり行うこと。先取り貯蓄とは、支出したあとに余ったお金を貯蓄に回すのではなく、お給料が入ったら、先に貯蓄分を取り分けてしまうという方法です。先に将来のための貯蓄を取り分けてさえしまえば、あとは残ったお金の範囲で生活するだけで貯蓄は確実に積み上がっていきます。

とはいえ、毎月お給料日にお金を引き出し、別口座に入れて……と手作業でしていたら続けるのが面倒になります。そこで、利用したいのが、「財形貯蓄」、「積立定期預金」などの自動で積立できる制度。毎月給料日に指定した額を給与や口座から自動的に引いて積立をしてくれるので面倒な作業が不要です。

毎月の貯蓄金額の目安ですが、手取り収入から毎月20%を目安にしたいところ。収入の20%を5年間貯めていくと自分の年収分の貯蓄ができます。年収分の貯蓄があれば、病気やケガで働けなくなったり、リストラにあって失業したりした場合でも、当面の間、生活することはできますね。

ただし、1人暮らしの場合、家計に余裕がないという人も少なくないので、手取りの20%は難しいという場合には、手取りの10%〜15%を目標にしましょう。