はじめに

投資をはじめたい、でもどのくらいの資金が必要なの? と思っている人も多いのではないでしょうか。

筆者が株式投資を始めた1980年代は株を買うには100万円以上の資金が必要でしたが、いまや100円から投資ができる時代です。実際にどんな投資があってどうやってスタートしたらいいのか知りたい!今回はそんな人に向けてお話しします。


大きな資金は必要ない!

投資をはじめるにあたり、まとまった資金は必要ありません。投資初心者の場合、まとまった資金を持っていたとしても、いざとなるとどのタイミングでスタートすればいいのか悩むものです。少ない資金の方がスタートしやすく、投資の経験を積む上でもおすすめです。

一言で投資といっても様々な金融商品がありますが、まずは“投資ははじめて”という方が少額スタートする時に心理的にもハードルが低い投資方法をご紹介します。

100円からスタート可能な投信積立で投資経験を積もう

投信積立とは投資信託(ファンド)を積立することです。

投資信託を簡単に説明すると、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、ファンドマネージャーといわれる運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用成果は投資家それぞれの投資額に応じて分配され、利益を得られることもあれば損をすることもあり、元本保障はありません。

投信積立では毎月一定額を購入し積立をしていきますが、初めに証券会社に口座開設をすることが必要となります。

現在、ほとんどの証券会社で口座開設は無料となっていますが、少額スタートするのであればネット証券を利用するのがおすすめです。扱う投資信託や手数料はネット証券によって異なりますが、毎月100円から投信積立ができることや手数料が安いのはネット証券ならではのメリットです。経験と知識がない初心者でも100円なら心理的なハードルも低いのではないでしょうか。

手数料には注意が必要

投信積立で投資信託を選ぶ際に特に注目して欲しいのが運用コストです。投資信託を買う時・保有している時・売却する時に、主に以下の3つのコストがかかります。

コスト時期支払方法コストの内容
購入時手数料購入時直接支払う購入時に販売会社に支払う費用。申込価額の数%をその費用として支払う。
ファンドや販売会社によってはこの費用がない場合もある(ノーロード)
信託報酬保有時投資信託の信託財産から間接的に支払われる投資信託を保有している間、投資信託の保有額に応じて日々支払う費用
信託財産留保額換金時直接支払う投資信託を購入または解約する際、手数料とは別に徴収される費用

これらは利益が出ていなくても支払うコストです。投資信託を買う時にかかる購入時手数料は、同じ商品であっても購入する証券会社によって異なることがあり、購入手数料自体がないノーロード投資信託というものもあります。投資信託を売る時にかかる信託財産留保額は投資信託ごとに決まっていて、信託財産留保額がかからない投資信託もあります。

また、信託報酬は投資信託を保有している期間中に毎日支払うコストになります。

例えば、A商品とB商品を1年間保有していて時価1万円(基準価額x口数)である場合の年間運用コストを見てみましょう。

A商品販売手数料4.32%/信託報酬1.188%年間運用コスト550円
B商品販売手数料なし(ノーロード商品)/信託報酬0.11826%年間運用コスト11円

販売手数料と信託報酬の違いで約50倍の差になることがわかりますね。運用コストを抑えるのは投資信託ではとても重要です。

投資信託を選ぶ際には、(1)購入時手数料がないノーロード商品(2)信託報酬が低い投資信託の2つをクリアすると、運用コストを下げ利回りを高くすると覚えておきましょう。

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