はじめに

ネットショップ起業失敗の典型例

売れないショップ、稼げないショップの典型例は、ずばり「横並び」です。どこにでも置いてある商品や、他店と同じ売り方をして、失敗するパターンが後を絶ちません。

ネットショップ起業はほとんどが素人の思いつきで始めることが多く、それ故にビジネス感覚がなく、「大手のマネ」で始めてしまいます。ですが、これは100%失敗します。

まず、大手は商品仕入れのスケールメリットや信用度が違います。大量に仕入れることができれば、規模のディスカウントが効きます。

広告宣伝費に投下できる資金もありますから、買い物客にとってはテレビやネットで見聞きした大手ショップからの買い物に心理的抵抗がないのは当然でしょう。信用や資金を文字通りケタ違いに持っている大手と同じ土俵でガチンコ勝負をしても、負けることは決まりきっているのです。

ビジネスの価値提供の1つに、「他の人がやらないことをやる」ということが挙げられます。ありきたり、横並びの店舗を作っても、より安く、より信用できる店舗に流れるだけで、成功することはありません。

ECの「正しいビジネス」とは?

ネットショップの運営支援などを手掛けるSUPER STUDIOの林紘祐氏によると、ネットショップビジネスの勝利に必要なのは広告宣伝費の予算などではなく、「正しいビジネス」だといいます。

たとえば、ショップ開設後はそもそも来店客を増やす必要があるため、「とりあえず広告を」という店舗が多いのですが、他社の広告システムに依存すると、どの広告の採算が取れているのか、適切に把握できないといいます。

また、購入完了までの動線が、離脱要因となる余計なモノが入っている状態になっていないか、といったノウハウも必要です。大手モールへの出店だけではなく、利益率の高い自社のショッピングサイトを持つこと、効果的な広告宣伝施策を打つこと、そしてユーザーが買い物をしやすいサイトを持つことが重要だといいます。

筆者もネットショップは夢にあふれていると確信しています。なぜなら、ネットショップ起業で失敗しているのは確実に失敗するパターンに陥っているからで、それさえ回避すれば成功率を高めることができるからです。

ネットショップ起業の3大魅力

起業にはいくつものビジネスがありますが、筆者はネットショップ起業にはさまざまなメリットがあると考えています。いくつもあるメリットのうち、大きいものが「小資本」「自動化」「起業のハードルが低い」という3つです。

ネットショップはリアル店舗での起業と異なり、巨額の費用は必要ありません。筆者の運営するネットショップは、店舗を維持する固定費は月々1万円程度です。もちろん、売り上げに連動する変動費はそれなりに高くなりますが、その分、売り上げと利益になりますから、大きな問題はありません。

また、起業から広告宣伝費はゼロ円で経営しており、大きな経費がかかっていないのです。これはネットショップだからこそできることで、リアル店舗でゼロ円集客をするとなると、寒い中、駅前でお手製のチラシを配ったりするなど、かなりの人力が必要となります。

私が経済的理由でネットショップから撤退する時は、毎月の固定費1万円を支払うことができなくなった時ですが、おそらくその可能性は低そうです。

そして、ネットショップは仕組みを作り上げれば、自動化できます。私の経営している会社では、事務と荷造りスタッフを従業員として雇い、自分がいなくても電話やFAX、ネット受注を処理して商品を発送する仕組みを作り、日々の業務を続けています。

経営者の仕事はマーケティングですから、自分は何もやることがなくなってしまうということはありません。今より規模が大きくなれば、その分、人を雇えば済むので、稼ぐほどに自由な時間がなくなってしまうということもありません。

ネットショップ起業の最大のメリット

しかし、ネットショップ起業の最大のメリットは別にあります。それは「起業しやすい」ということでしょう。

筆者は、ネットショップは最も手軽に起業ができて、成功する可能性の高いビジネスと思っています。会社に勤務しているサラリーマンも、ネットショップなら起業ができます。

筆者自身も、東京の外資系企業で働きながら、週末起業でネットショップを興しました。ビジネスが軌道に乗るまでお給料を受け取ることができたので、経済的に困ることは一切ありませんでした。

ネットショップ起業は、やろうと思えば、会社員を続けながらできてしまうのです。「売るものがない」という人も、手芸に長けていたり、実家が農作物を作っているなら、それを売るネットショップを立ち上げることができてしまいます。

ネットショップ起業で失敗している人は、歴史に学んでいないのです。過去に同じ失敗で市場から消えている先人が山ほどいるのですから、その失敗を研究し、同じ轍を踏むことのないようにしたいものです。

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