はじめに

会社で働くビジネスパーソンにとって、査定や人事評価の武器となる「資格」。もちろん一番大切なのは普段の仕事ぶりですが、知識や能力を客観的に証明できる資格があるのとないのとでは、昇給のスピードアップが違ってくることも。

また、会社によっては業務上必要な資格を取得することで報奨金をもらえたり、資格手当が支給されたりすることもあります。


仕事で使える資格とは

ビジネス系から趣味実用系まで、現在300種類以上あるといわれる資格。収入アップを目指すなら、まずは仕事に役立つ資格を取得しましょう。

どんな資格が役に立つかは業種や職種によっても異なりますが、資格を選ぶときのポイントは4つ。「専門知識を身につけられる」「ニーズが高い」「実務での活用度が高い」「将来性がある」ことです。

今の職場で収入アップを目指すためだけでなく、転職活動や独立企業の場合にも役に立ちますよ。

資格を取得するにはコストもかかります。仕事で使える資格は一般的に専門用語も多く、独学では難しい場合がほとんど。スクールへ通ったり、通信講座を受けたりすることになれば、費用が数万円~数十万円かかることもあり得ます。

合格したら会社補助がもらえるという場合もありますが、いずれにしても大切なのは費用対効果を考えておくこと。厚生労働大臣指定の教育訓練講座を受ければ、教育訓練給付金をもらうことも可能です。積極的に活用してください。

ビジネスパーソンにとって満足度の高い資格3つ

1. 応用情報技術者

ITエンジニアとしてのレベルアップに必須の応用情報技術者資格。資格試験実施機関の独立行政法人・情報処理推進機構によると、「高度IT人材として技術から管理、経営まで幅広い知識と応用力が身につき、システム開発、IT基盤構築などの局面で、高いパフォーマンスを発揮できる」とされています。

応用情報技術者資格は、ビジネスパーソンを対象に日本経済新聞社と日経HRが共同で実施した「資格に関するアンケート(2015年11月)」で保有資格の満足度ランキングでも第1位。この資格を取ってよかったという人が一番多いのです。

満足度が高いとうことは、コストとパフォーマンスのバランスがよいということ。IT系のニーズ・将来性の向上は留まることがないと想像できますし、この資格があれば会社に必要な人材になれるかもしれませんね。

2. 秘書技能検定

アンケート第2位は秘書技能検定(2級)。秘書の仕事は、経営者や役員など上役の身の回りの世話や仕事の手助けをすることですが、求められる資質は決して簡単ではありません。

その資質を判定するのがこの検定。ビジネスにおいて判断力、記憶力、細やかな気配りや人柄は大切です。時事問題にも詳しく、企業の経営管理などの知識もあり、ビジネス文書やグラフ作成、日程管理など幅広い知識と技能などを要される資格です。

文書作成やグラフ作成などは一般事務でも常時行う作業ですが、収入面では秘書のほうが高めです。秘書技能検定で資質を証明してもらい、収入アップを狙いましょう。

3級・2級・準1級・1級と4つのレベルがありますので、どんどんステップアップしていくのもいいですね。

3. ビジネス実務法務

企業のコンプライアンスが重要視される昨今、ビジネス現場での法律知識のニーズはますます高まるばかりです。法律の知識は決して法務部門だけに限らず、営業・総務・人事などあらゆる部門で必要です。

会社、社員を守れる人材として、管理職への昇進も狙えるかもしれません。ビジネス実務法務資格は3級・2級・1級の3段階です。

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